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#138 人類再び月へ…「アルテミス計画 」とは

2022.08.29

人類を月に再び送る壮大な計画の第一歩です。

8月29日、アメリカケネディ宇宙センターから
月探査のための大型ロケットが打ち上げられる予定でしたが、
エンジンにトラブルがみつかり延期となりました。

NASA=アメリカ航空宇宙局は、無人の宇宙船「オリオン」を近日中に打ち上げる予定です。

これは、日本も協力する人類を再び月に送るプロジェクト、「アルテミス計画」の第一弾なんです。

この「アルテミス計画」とは
2025年を目標に、アメリカを中心とした国際協力で
『人類を再び月面に送り込む』ことを目標としたプロジェクトです。

人類初の月面着陸と言えば「アポロ計画」。

いまから53年前の1969年7月20日アポロ11号が人類初の月面着陸に成功し、
アームストロング船長は
「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、
 人類にとっては偉大な飛躍」という名言を残しました。

「アポロ計画」は1972年まで続けられましたが、
そのときのアポロ17号を最後に人類は月面に到達していません。

では、なぜ再び月を目指すのか?

この計画の最終的な目標は「月」よりもはるか先の「火星」なんです。

実は、近年になって月には大量の「氷」があることがわかってきたので、
まずは、「飲み水」や「燃料」を開発し、
より遠い宇宙や火星を目指す時に足がかりとなる「基地」として
月を利用しようという狙いがあります。

今回の発射は、アルテミス計画の「第1弾」です。

ミッションはすべて「無人」で行われるため
宇宙飛行士の代わりに3体のマネキンが乗せられ、
発射や帰還の時にかかる負担や
宇宙で浴びてしまう放射線の被ばく量などを測定します。

宇宙船「オリオン」は月からおよそ100キロまで接近する予定です。

そして、日本からこんなモノも搭載されています。

JAXAが開発した超小型の月面着陸機「OMOTENASHI」と
月探査機「EQUULEUS」です。

「おもてなし」は世界最小の月面着陸機で、日本初となる月面着陸を目指しています。

さらに、日本人が月に行ける可能性もあります。

「アルテミス計画」では
「最初の女性と最初の白人以外の飛行士」を月面に送り込むことも目標の1つ。
アポロ計画で月に行った飛行士はすべて白人男性だったんです。

つまり「多様性」というのも計画では求められていて
バイデン大統領も
「初の日本人宇宙飛行士が参加するのを楽しみにしている」と発言しています。

いつかそう遠くない将来、
月に降りたって日の丸を立てる日本人宇宙飛行士が誕生するかもしれません。

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