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#160 藤井聡太六冠~八冠への道~

2023.03.20

○藤井聡太六冠
「なんというか少し照れくさいところも
 あったんですけど…
 六冠は非常に光栄なことだと思うので、
 その立場に見合う将棋が指せるよう
 これから努めていければと思います」

きのう「棋王」のタイトルを獲得し
史上2人目、最年少で「六冠」という
偉業を達成した、将棋の藤井聡太六冠。



直後の記者会見では
「名古屋発~東京行きの新幹線に例えると
 今回の六冠達成はどのへん?」
という質問があり、
「う~~ん」と考えたあと
「静岡くらい」と答えていました。




将棋界には現在「8つ」の
タイトル戦がありますが、
藤井六冠は2020年に17歳で
初めての「棋聖」を獲得すると
そこから3年足らずの間に…

「王位」「叡王」「竜王」「王将」
今回の「棋王」とタイトルを次々と奪取。
残るは「名人」と「王座」のみとなりました。

これまで将棋界で
「七冠」を達成したのは羽生善治九段だけで、
羽生さんが七冠だった時代には
「叡王」がなかったので、
「八冠達成」となれば前人未到の記録です。

ただ、八冠までにはさらに
険しい道のりが待っています。




藤井六冠は来月からの「名人戦」
そして、例年9月から10月の「王座戦」を取れば、
最短で今年の秋には
「八冠」を達成する可能性があります。

ただ、この間には
名人戦とほぼ同時に「叡王戦」、
「棋聖戦」「王位戦」と
現在持っているタイトルの
「防衛戦」が待っているため…
これらのタイトルを
守り抜かなければ
八冠にはたどりつきません。


​​​​​​​さらに、来月5日に迫る「名人戦」は
将棋界において「伝統と格式」で
別格のタイトルです。

「名人」の称号は最も歴史が古く
いまから400年以上前の
江戸時代、1612年から続くものです。

当時は幕府に認められた
家元の人だけが名乗れる「世襲制」で
1935年から「実力制」のタイトル戦が
行われるようになりました。




現在の名人は3連覇中の
渡辺明さんですが、
藤井六冠が勝利すれば
「史上最年少名人」となります。

6歳のバースデーカードに
『めいじんになりたい』と
書いていたという藤井六冠。
八冠へ向けた名人戦に注目です。

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