#174 マッチングアプリ“ぼったくり”に注意
利用する人が増えている
マッチングアプリ。
危険な「ぼったくり」には
注意が必要です。
(警察)
「警察です」
(店側)
「え、いまからガサ?
いまからガサ(捜索)らしい」
7月19日、札幌・すすきので
「ぼったくり」の舞台となった
飲食店に警察が家宅捜索に
入りました。
5月上旬から
すすきのの飲食店では、
客から高額な代金を脅し取る
「ぼったくり」が
40件以上相次いでいて、
被害額は1700万円以上にも
なるとみられています。
被害は新宿・歌舞伎町周辺でも
相次いでいて、
今年だけで被害額は
少なくとも5700万円に
上っています。
こうしたぼったくり被害に
共通して悪用されているのが
「マッチングアプリ」です。
警視庁はアプリの事業者に向け、
事件を未然に防ぐ
対策の強化を求めました。
ぼったくりの「手口」の多くには、
共通のパターンがあります。
まず、マッチングアプリに
登録した男性が、
ある女性とマッチングします。
その後、実際に会うことになり
待ち合わせ場所に女性が現れると
「知っている店がある」
「良さそうなバーがある」
一緒に行こうなどと、
“女性側が指定した店”
に移動します。
お店に入ると、多くが
「飲み放題5000円」など
定額で飲み放題という
説明をうけます。
そこで、飲み始めると女性が
「ゲーム」に誘ってきます。
負けると「ショットグラス」で
一気飲み。これを時には
100杯も繰り返します。
そして、お会計の段になると
なぜか「50万円」など、
法外な請求額が!
納得がいかないと説明を求めると
「ショットグラスは
飲み放題に入っていません」
これが多いパターンです。
そして、しつこく取り立てられ
代金を支払ってしまうのです。
では、どんな点に気をつければ
いいのでしょうか?
ぼったくり被害の相談に乗る、
青島克行弁護士に聞きますと
3つのポイントがあります。
①「話が早い相手」は警戒する
お店と女性は「グル」で、
最初からだますつもりで
近づいてきます。
「これからすぐに会おう」などと、
言ってくるような人物は
気をつけた方がいい、といいます。
②「自分で選んだ」お店に行く
この手のぼったくり被害は
“100%相手側が紹介した店”
で起きているといいます。
自分がお店を調べてきたのに
「どうしても
あちらの店にいきたい」などと
言う人物は
警戒した方がいいでしょう。
そして、
③1人で抱え込まず相談/通報
1度お金を支払ってしまうと
取り戻すことは非常に難しい
といいます。
法外な要求には「支払わない」。
もし、「明日、いくら払います」
などの念書を書かされたとしても、
“支払う前に”警察や弁護士に
相談してほしい、といいます。
また、脅されたりして
怖い思いをしたら、すぐに
「110番」することも
ためらわないで
欲しいということです。
ぜひこうした手口を
知っておいてください。