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#196 続く断水…トイレトレーラー 全国から続々

2024.01.22

いま、被災地では
水道の復旧に時間を要する中、
全国の市や町から続々と
集結しているものがあります。

こちらは、
山梨県富士吉田市から運ばれてきた、
「トイレトレーラー」。

少なくとも全国17の自治体から、
このようなトイレトレーラーが
被災地に入っていて、
1日にのべ2万人以上の方が
利用しているといいます。

このトレーラーの中のトイレは

・洋式 で 水洗
・手を洗うシンクや鏡が付いていて
・おむつ台、バリアフリーに
 することができるものもあり

小さなお子さんがいる方や
高齢者にもとても好評だということです。

また、
屋根にはソーラーパネルがあり
安全面を考慮して、夜間は
照明が付くようになっています。

被災した方からは
「ありがたい
   なんてもんじゃない」
「1週間ぶりに手を洗いました、
       泣けてきました」
といった声があったそうです。

※1月22日時点での情報です

石川県によると、被災した
輪島市や珠洲市などでは、
水道の仮復旧は早いところでも
2月末以降となっていて、
一部の地域では
4月以降となる見込みです。

かほく市の一部の地区では、
下水道の破損が多いため、
トイレやお風呂の水は
「絶対に流さないでください」
と呼びかけられています。

こうした状況で深刻になるのが
「清潔で安全なトイレ」の不足です。

トイレを我慢するために
   食べ物や飲み物を控えると
それが栄養状態の悪化を招き
脱水症状や
エコノミークラス症候群といった
命に関わる問題に
つながることが心配されています。

そこで活躍するのが
  「トイレトレーラー」です。
南は九州、北は北海道からも
到着したということです。
早いところでは発災2日後の
1月3日から活動しています。

少しでも早くこのトレーラーを
被災地に届けるため
自治体との調整を行っているのが、
「災害派遣トイレネットワーク
 プロジェクト」です。

このプロジェクトには
19の自治体が参加していて、
それぞれトイレトレーラーを
持っています。

普段は、お祭りやマラソン大会
などのイベントに
    活用されていますが、
いざどこかで災害が発生すると、
それぞれの自治体から
駆けつける仕組みになっています。

トレーラーの導入には、
約2600万円かかり、
その7割は実質、
     国のお金で賄えますが、
残り3割=約800万円は
「ふるさと納税」の
仕組みを使って寄付を募ります。

22日現在、富山県魚津市と
福島県棚倉町がふるさと納税型の
クラウドファンディングを
         実施中です。

誰もが直面しうる
「災害時のトイレ問題」
私たちができる支援の1つだと思います。


 

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