#142 脱マスク“新ルール”は?
今夜は、「脱マスクで新ルールは?」
先週、岸田首相が打ち出した「マスク着用のルール検討」。
その岸田首相、10月9日の「F1日本グランプリ」をノーマスク姿で観戦しました。
首相周辺によりますと
「『今は屋外では原則、マスクを外していい』ということを知って欲しい」
というねらいがあるといいます。
新たにルールを検討するきっかけのひとつが、
9月におこなわれたイギリスのエリザベス女王の国葬。
屋内でも参列者はほとんどマスクをしていませんでした。
こうした現状を念頭に「世界に歩調を合わていく」というんです。
実は、厚生労働省はいまマスクを外せる場面を屋内・屋外それぞれあげています。
まずは屋外。
これは原則マスクは必要なし。
必要なのは、2メートルを目安とする距離が確保できず会話をするケースのみです。
屋内の場合は、現状では図書館や美術館など
距離を確保して会話しないケースを除いて「マスク着用を推奨」しています。
ただ、屋内でのマスクについて独自にルールを緩和した企業もでてきています。
IT企業のオフィス。
マスクをして働く人の向かいに座る同僚はマスクをしていません。
この会社ではこれまで社内でのマスクの着用を「必須」としていましたが、
9月20日から「任意」に変更しました。
○「マスクなし」選択した社員
「仕事はやりやすくなった。
少しでも違和感があれば、マスクして仕事するというスタイルでいいと思う」
取材したときは社外の人が出入りする場所では
引き続きマスク着用が「必須」になっていました。
マスクのルールについて政府は
「屋外・屋内問わず整理していく」としているんですが、
感染症学がご専門の松本哲哉主任教授に聞いたところ
「永遠にマスクしていなさいというのは良くない。新たなルールは必要」としたうえで、
そのタイミングについては
「“今ではなく” 来年の3月から4月頃がよいのではないか」と話しています。
というのも、今年の冬は季節性インフルエンザと
新型コロナの同時流行が懸念されているからなんです。
新たなルール、首相周辺も「長い目で春に向けて検討していく可能性もある」と話しています。
わかりやすく示してもらえたらと思います。