#165 こども・若者"1万人"意見 政治に届く?
プライチでは、この4月から
こどもや若者の政策を決める時に
当事者の意見を聴くことが
「国やすべての自治体で義務化」
という話をお伝えしています。
その実現のために、
「こども家庭庁」が
自ら立ち上げたのが
「こども若者★いけんぷらす」
現在、登録者は3000人を超え
当面1万人の登録を目指しています。
この「いけんぷらす」は、
小学生から20代まで、いつでも、
誰でも登録することができます。
そして、初めての意見を聞く
「いけんひろば」を
今年の夏ごろに開催しようとしています。
ただ、ここからが大事で
若者の意見はただ聴くだけでなく、
大人の会議の資料にするなど
「できるかぎり政策に生かし」
実行することが求められます。
そして、意見をどう反映したか
もし反映できなかった場合は
どうしてか?若者たちへ
「フィードバック」するとしています。
では、実際に「いけんぷらす」に
応募した若者たちは
どう思っているのか?
今回、2人の女性に取材しました。
先週金曜日、いけんぷらすの
キックオフイベントとなる
「オンラインミーティング」が
開かれました。
参加したメンバーの1人である
福島県の中学1年生、
西形花璃(にしかた・はなり)さん。
タブレットの画面を見ながら、
スマートフォンを持ち、
意見や疑問を
積極的に送信していました。
西形さんは、どんな意見を
届けたいのでしょうか。
「福島で言うと(原発の)処理水
関連あるじゃないですか。
将来、私たちが生きていく地球なのに、
大人たちに任せて、
ずっと任せてるわけにはいかないので、
ちゃんと意見を言える、
このいけんぷらすに登録しました」
それから、もう一つ
若者の意見を聞くに当たって
大切なのが
「誰一人取り残さない」ということです。
「いけんぷらす」のメンバーで、
現在、中学3年生の
山田萌々華(やまだ・ももか)さん。
全身の骨がもろく
骨折しやすい難病で、
1日のほとんどをベッドの上で
過ごしています。
医療的ケアが必要なため、
1年生のころは、週に2回しか
学校に通えない日々もありましたが、
3年生になった現在は週5日、
学校に通えるようになりました。
「私みたいに人工呼吸器をつけている子は
だいぶ行けるようになってきてるんですけど、
親の付き添いなしで学校に通えている子が
まだまだ少ない状態なので、
それが少しでも良い方向に
改善されるといいなとは思っています」
学校に通えるこどもが増えてほしい
という山田さんですが、
今回のイベントでは
意見を伝える方法が文字入力に
限られていたため、伝えることに
難しさを感じていました。
こども家庭庁ではこうした声を受け、
・年齢や成長、
発達の段階に合わせた方法や
・オンライン会議ツールなど
安心して意見を言える形を、
子どもたちと一緒に作っていきたい
ということです。