極寒の海で生きる"サバイバー" シロイルカ
2016.07.06
あなたのギモンに答えマス
質問は「シロイルカはほかのイルカと違って、どうして背びれがないのですか?」
流氷が漂う北極海に住むシロイルカ。実は普通のイルカにはある背びれがないんだ。
流氷の下を泳ぐときに、流氷にぶつかってけがをしないように進化の過程でなくなったんだよ。
サバイバーな生態 その1 寒さなんてヘッチャラ!
全身の皮下脂肪がとても厚く、一般的なイルカの倍の20cmもあるんだ。
そのため体中が柔らかく触るとプニョプニョ。この厚い皮下脂肪のおかげで極寒の海でも体温を外に逃がさず泳ぐことができるんだよ。
サバイバーな生態 その2 肌も進化
流氷が体に当たり皮膚が傷みやすいので、イルカの中では珍しい"脱皮"をすることで、常に新しい皮膚に変えることができるんだ。実は脱皮を繰り返すことで体の色も変化していく。
つまり!シロイルカは元々白くはないんだよ。
生まれた直後は濃い灰色で、およそ10年間脱皮を繰り返すことで真っ白になるんだ。
サバイバーな生態 その3 スーパー超音波
頭から超音波を出して反響音を聞くことで、視界の悪い場所でも、形や大きさだけでなく
距離まで把握することができるんだよ。
"目隠し"をしても超音波を頼りに障害物をよけて泳ぐことができるシロイルカもいるんだ。