放送内容

HATENAVI

2012/05/30 放送
徹底調査!なぜ増える?自分を名前で呼ぶ女子

自分のことを何と呼んでいる?

「わたし」や「おれ・ぼく」が一般的だが、実は今、自分のことを「下の名前」で呼ぶ若い女性が増えている。
10代向けの女性ファッション誌などをめくってみても、人気モデルや芸能人も、自分のことを名前で呼んでいる。

ZIP!が街で調査したところ、10代から20代の女性の60%近くが自分のことを「下の名前」で呼んでいた。しかも、最近の若い女性の中では、友人との間や職場など公の場でも自分のことを名前で呼ぶ人が増えてきているようだった。

自分を名前で呼ぶのは恥ずかしくない?

社会語学を研究している尾崎先生によると、「私というのは、昔、女性にとって普通の言葉で、どこでも使えると言う特徴があったと思うんです。ところが今ですと、“わたし”を使ってしまうと大人っぽいというか、ちょっと改まったというニュアンスが前以上に出てきている」という。

また、1980年代のアイドル全盛の時代に育った今の自分を名前で呼ぶ女子の親世代が、自分達の子どもが名前で呼ぶ事に抵抗を感じなくなってることが分かった。
80年代のアイドル事情に詳しい堀井さんによると、「小泉今日子さんは、キョンキョンって言って、ファンはみんなそう呼んでいたし、中森明菜さんも書いてるものなら、“明菜は”って書いていたのを憶えているから、当時のアイドルは自分の名前で呼ぶというのは、戦略的にやってたんじゃないかと思いますね。 松田聖子さんとか中森明菜さんとか、ちょっと前のキャンディーズ、ピンクレディーからずっと。当時のアイドルは、可愛さを売り物にしていた」

さらに同時期の「女性の名前ベスト10」の変化を調べると、ベスト10から「子」の付く名前が消えたのが1986年。その後は、個性的な名前が増えて来ている。
個性的な名前が増えてきたことも、自分を名前で呼ぶようになった理由のひとつ。
より個性をアピールできるので、コミュニケーションを深めることに役立つという声も多かった。