神奈川県・大和市出身の川澄選手はサッカーをしていたお姉さんの影響で、小学2年生の時に地元の女子サッカーチームに入団。
彼女が子供の頃から常に上を目指していたのは、澤選手との運命的な出会いがあったからだった。
それは小学校19年生で全国大会に優勝した時のこと。
当時19歳で既に日本代表の中心だった澤選手のプレーを目の当たりにして、いつか一緒にプレーをしたいと心に誓ったとのこと。
そのために、人一倍練習に励むこと10年。
2008年に、ついに日本代表に選ばれ、澤選手と同じピッチに立つことができた。
現在高校2年生の土井選手が出場すれば陸上の戦後最年少記録。
メダル同様、期待がかかる。
その走りのもとになっていたのは子供時代に習っていたある「空手」だった。
空手では体の軸を中心にして打撃を繰り出すため、体の軸である体幹を鍛えることが出来た。
これにより、全速力で走っても体の軸がぶれず、よりスピードに乗った走りを可能にしている。
去年行われた世界選手権で史上初の個人総合3連覇を達成。
今回のオリンピックでは金メダルの最有力候補と言われている。
実は内村選手をトップアスリートへ導いたのは両親からのあるプレゼントだった。
1989年、福岡県北九州市に生まれた内村選手。
ご両親は共に元体操選手で実家は体操教室を営んでいる。
そのため、内村選手は自然と3才の時から体操を始めた。
そして小学1年生の時、初めて大会へ出場することに。
ところが…初めての大会で緊張してしまい、思うような演技が出来ない内村少年。
結果は最下位でした。
そんな彼に転機が訪れます。
「金メダルが欲しい」
あまりに大き過ぎる夢にご両親は相手にしませんでしたが、当の本人は本気でした。
小学生の頃に使っていた自由帳には、幾つもの体操の技が書かれていた。
空中での体の動きを理解する為に、スタートから着地まで一連の動作をコマ送りにしてイラスト化。
気になった技はビデオに撮ってスロー再生し、1つ1つの動きをつぶさに分析していたんだとか。
そんな息子の夢を実現させるため、ご両親は長さ12メートルの縦長のトランポリンをアメリカから取り寄せプレゼントした。
そのトランポリンとの出会いが内村選手をトップアスリートへと導いた。
自由帳に書いた憧れの技が、トランポリンの上なら出来る。
内村少年は来る日も難度の高い技を練習し、空中での動きを体に覚えこませていった。
そしてトランポリンとの出会いから2年後の西日本ジュニア。
そこには緊張で演技が出来なかった頃とは見違えるほどの内村選手がいた。
演技終了後に思わずこぼれた笑みは成長の証だった。