9月27日、東京・新宿東口にオープンしたビックロ。
家電のビックカメラとアパレルのユニクロという異業種のコラボレーションが話題を呼びました。
地上8階、地下3階まである店内は服と家電が入り乱れているのですが、すべては計算に裏打ちされたものでした。
トップクリエイター佐藤かしわさんが手がけた店内のコンセプトは・・・
「それはそれは、すばらしいごちゃごちゃ感」
アウトドア用のダウンベストを着たマネキンが掃除機を持っていたり、キッチン家電を持っているかと思いきや帽子をかぶってポーズを取っているマネキン、洗濯機の柄とインナーの柄を合わせにいった不思議なコーディネートのものまでありました。
さらに、店員さんもごちゃごちゃ。
台に上って、はっぴを着た店員が大声を出していました。
その店員は、賑やかし隊と呼ばれており、まるで家電を売っているようだったのですが、実はユニクロのスタッフ。
これは、ビックカメラの販売方法をユニクロが取り入れたものでした。
このごちゃごちゃの店内で、買い物をした方に話を聞いてみたところ、ある傾向が!
・ユニクロに来たのにドライヤーを買った。
・子どものゲームソフトを買うために来たが、自分のワンピースも買ってしまった。
など、ビックロでは「ついつい買い」が多かったのですが、それは計算しつくされたものでした。
たとえば、ユニクロのレディースフロアを見てみると、部屋着の横には家で使うマッサージ器具。
メンズのワイシャツの売り場には、しわを伸ばすためのアイロン。
セーターの横には暖房器具といった具合に、一件ごちゃごちゃのようで、実は服と家電が関連付けて陳列されているんです。
さらに、色とりどりのコーデュロイパンツの上には、カラフルな加湿器が。
これは、色にこだわるオシャレな人は、家電の色にもこだわるはずと考え、ディスプレイの色も揃えているんです。
また、なぜか服の隣に置かれているたこ焼き器。
さすがについつい買いする人なんていないと思いきや・・・
家電なのに吹くより安いものを置く事でお得感を演出。
購買意欲をかきたてていました。
このごちゃごちゃな店内は、誰と買い物に行っても間が持つという点も人気の一つとなっているようです。