大量生産プリンを販売した元祖森永乳業さんで伺ったところ、発売当初、子供2人の家庭が最も多かったのが大きな理由。
「おやつ」として発売されたため、お父さんの分は含まれなかったんです。
現在は、子供1人という家庭が増え、家族3人向けの商品へと自然に変わってきているそうです。
でも、疑問がもう一つ。ヨーグルトは「4個セット」がほとんどですが、コレはどう決めたのか?合わせて伺うと。
ヨーグルトは健康目的のために召し上がる方が多いとのこと。
家族みんなで、お父さんお母さん、お子さん2人といった具合に、ヨーグルトの場合は、「お父さん」も含めた基準だったんです。
人によっても、お店によっても違う「ご飯の普通盛り」。
その量の基準とは何なのか?
調査すると、大手ファミリーレストランでは、「普通盛り」を
約200gと決めている店が多いことが判明しました。
ところが、牛丼チェーン店で測らせてもらうと、約250g。
さらに、街の定食屋さんでは300gを超えるなど、大きな差があることもわかったんです。
そこで、それぞれどう決められたのかを徹底調査。
まずは、ファミレス標準の200gから。
長い歴史をもつ和食レストラン 大戸屋さんに伺ったところ、栄養士が使う「栄養分析表」がひとつの基準となっており、栄養摂取の目安として、日本人の一食分の標準量200gがもとになっていたんです。これは男女関係なく「成人全体の標準」でした。
一方、牛丼のご飯の「普通盛り」な、なぜ250gなのか?
100年以上の歴史をもつ「吉野家」さんに聞くと、創業当初、来店客の大部分を占めた魚市場で働く人々に向けたものが普通盛り。つまり“常連”のお客さんに合わせたご飯の量だったんです。
さらに、300gを超える普通盛りだった、街の定食屋さんの場合は、常連の「学生」に合わせたのが普通盛り。
ファミレスの普通盛りとは違って、牛丼店や街の定食屋さんは、その地域の「常連さん」の食べる量が基準となって決められていました。
不満の声が多かった、電車の座席・ロングシートの1人分の幅。
いったい誰が基準となって決めた幅なのか?という疑問が浮上したんです。
そこで、実物の車両が数多く保存されている「鉄道博物館」で徹底調査。
特別に許可をいただき、通勤電車の7人がけの座席に座らせていただきました。
まず、「標準的な体型」の男女7人が着席していくと無理なく座ることができました。
50年以上前の古い車両で再び調査すると、意外な事実が判明!
こちら10人がけなんですが、着席するとかなりの余裕有り。
もう一人チャレンジしてみると、なんと無理なく座れたんです!
そこで、座席幅を測定してみると、1人分の幅が、約47センチから約44センチへと、3センチほど狭くなっていたんです。(ZIP!調べ)
では、どうやって今の座席の幅が決まったのか?
鉄道ジャーナリストに伺うと、「JIS」と呼ばれる日本規格協会で1人あたり43センチと(基準)定めてあるとのこと。
今からおよそ30年前、工業製品の品質を保証する基準として、最低限の座席の幅が定められたんです。
ところが、腰の部分の幅、大人の男性では肩幅で45、46センチ肩幅で場所をとってしまってピッタリくっついてくる。
つまり、肩幅まで充分考慮された幅ではなかったんです。
最近では、基準よりも2~3センチ広くなっている車両も増えているそうですが、肩と肩は譲り合いのマナーが大事といえそう
です。