放送内容

HATENAVI

2012/11/19 放送
母国ではシンジラレナイ日本"式"外国料理

イタリア人はピザにタバスコをかけないのか!?

日本にいる外国人のみなさんは、日本の『食』についてどう考えているんでしょうか?

私たちは定番だと考えていた『ピザにタバスコ』。
イタリア人に聞いたところ「ピザにタバスコをかける、日本ではじめてみた!」とコメント。
街の日本人に聞いてみると、実に6割以上がかけるとのこと!
本当にイタリア人はピザにタバスコをかけないのか!?
イタリア出身のみなさんにお話を伺うと…

「ピザにタバスコをかけるなんてアリエナイ!」
「イタリア人は出されたものに自分で味付けすることはしない」

イタリアでは、作った人への敬意を込めて、シェフが作った料理に調味料で手を加えることはあまりしないんだとか。

ならば、本格的なイタリア料理店にタバスコは置かれていないのか調査!
テーブルをみると…、やはりタバスコどころか調味料が一切無い!
イタリア人オーナーに聞いてみると…
「タバスコは置かない。料理の味を守りたい」

と、ここで実験!ピザを食べる撮影とだけ伝え、集まってもらったイタリア人のみなさん。
彼らにピザを出す際、強制的に一緒にタバスコを出すと一体どんな反応を示すんでしょうか?

すると、まるで「邪魔だ」とでも言わんばかりに、自分から遠ざけました!
一方、フォークとナイフでピザを食べる人も!
…実はイタリア人にとってはこの食べ方、けっこう一般的なんだそうです。

その後も食べ進めるものの、タバスコの存在を否定するかのように、一切触りもしません!
それならなぜ、日本人はタバスコをピザにかけるようになったんでしょうか?
タバスコはアメリカ生まれの調味料。
アメリカ人はステーキやカキにかけたりしますが、ピザにはかけません。

日本人がピザにかけるようになった理由は、60年代からタバスコが輸入されるようになった。
アメリカへの憧れもあり、新しいピザと新しいタバスコを合わせた。

日本で最初にピザを販売したお店。
創業間もなく、1960年代の店内写真を見るとタバスコが置いてありました。
当時の日本で新しいもの同士だったからこそ誕生した、組み合わせだったんですね!

それでは、ピザにタバスコをかけて食べたことの無いイタリア人が、タバスコピザを初めて食べるとどんな反応をするんでしょうか?
ピザにタバスコはあり、と答えたイタリア人は7人中4人!
実は結構、食わず嫌いだったようです。

ギョーザとライス、中国人は一緒に食べないの!?

ギョーザとライス、中国人は一緒に食べないの!?

日本人が大好きなギョーザにご飯!
中国人のみなさんは一緒に食べないの!?

餃子の王将で日本人のお客さんを見ると、やはり餃子とご飯、食べてます。

一方、中国人留学生が集まる学生寮。
食堂では…テーブルには餃子とスープの他、ご飯なし!
みなさん“餃子のみ”召し上がってます!しかも水餃子!
お話を伺うと…中国では餃子が主食!?
中国文化に詳しい先生は、「餃子は元々 中国の華北から広がった食べ物で、米のとれない地域での主食・小麦を使った料理。そんな餃子が主食の中国では焼き餃子よりも水餃子がメイン。」
皮が厚くあっさりしているからこそ、中国で主食として食べられるんです。

では、日本で餃子とライスを一緒に食べるようになった理由は?
戦後、日本で餃子を初めて出したと言われる、横浜の中華料理店・萬里では…
終戦後でみんな労働者が、主食ではなく副食(おかず)としてみんな食べていた。

と、ここで餃子とライスを一緒に食べたことの無い中国人のみなさんをウォッチング!
餃子だけを頼んだ中国人の方に、一緒にライスを出すとどんな反応をする?
その後、3人は餃子を食べ進めるも、大盛りライスに手を付けることはありませんでした。

お話を伺うと…
「ご飯と一緒には食べないです」
「ご飯とご飯って感じ…」

とは言え、せっかくなので餃子ライス、試して頂きました!
しかし、中国の方はどうしても合わないとおっしゃっていました。