受験シーズン真ただ中のこの時期、ある日本人の研究がアメリカの科学誌に掲載され話題に。
それは人は褒められると成績が伸びる事が始めて科学的に実証されたという内容。
ほぼ同じ能力の人にタイピングをさせ、その後褒められたチームと何もなかったチームを比べた所、褒められたチームの方が能力がアップしたというんです。
まず街の皆さんに褒めると怒る、どちらが多いのか現状を調査したところ、ほとんどの人が、子どもを褒めて良い所を伸ばしたいと解答したものの、実際にそれが出来ている人は10%にも満たない事がわかりました。
どのように子どもを褒めたら良いのかわからないという人が多かったんです。
そこでZIP!取材班は、あるご家庭へ。
日常的に小さな事でも褒め言葉を使って自然に「良いわね」と伝えるようにしているそうです。
子どもの良い所を褒めて、本人が気づいていない良い所を気づかせてあげるのだそう。
更に子供に取り組ませているのが「褒め日記」。
今日の自分の良かった所を書く日記を一日の終わりに、再確認するのだそうです。
書くとポジティブになれる「褒め日記」。
自信もつき、やる気にもつながるのだといいます。
更にこの「褒める」は都内の教育現場でも。
先生が子ども達の良い所を、「1日100回褒める」を目標にしていた事から、ある団体から褒め上手であると認定された保育園がありました。
普段の様子をのぞくと、先生たちが毎朝欠かさず行っているのが「豊かな言葉リレー」。
毎日、感謝の言葉や褒め言葉を声に出して言うのだそう。
この習慣のおかげで、先生は以前より褒め上手になり、子ども達も認められる事で自立心が育っているといいます。
そのような事から今、再注目されているのが「子どもを褒める方法」を教えてくれる講演会。
褒めるのが苦手、という親がその方法を聞きに来ていました。
主催するのは年間250回の講演を行い、数々の「褒める」効果について執筆している、日本ほめる達人協会の西村貴好さん。
先生が提唱する方法が『ほめ達3S』
「すごい・さすが・すばらしい。これを言ってしまうだけでいい。街を歩きながらでも言ってみてください。「うわ!すごい!このビル。まっすぐで といった具合で言ってしまうんです。まずは褒めよう、その理由は後から考えよう」
子どもの良い所を見つけるのが苦手な人は、まず「すごい」「さすが」「すばらしい」を積極的に子育ての時に使うと良いのだそうです。