放送内容

HATENAVI

2013/04/10 放送
あなたの知らない職業 高所作業編

高所で働くなぞの仕事をナビゲートします!!

先ず見つけたのは東京タワー。
その柵がない鉄骨部分で作業しているひとたち!
いったい彼らは何者なのか?

開業55周年を迎え現在、建設当時の街並みを再現している東京タワーに行って聞いたところ、美しいライトアップには欠かせない東京タワーの電球。180個あるその電球の点検作業を行なう人たちだったのです。

ベテラン作業員の方も7年前に初めて作業した時は足がすくんで一歩も前に歩けなかったとのこと。
目の前の作業に集中することで徐々に怖さがゆるいでいったそうです。

この電球交換は、年に2回一斉に行う時があり、その時は高さ270メートルまで登るそうです。
突風が吹く時もあり大変な作業ですが東京のシンボルを照らすという使命感でみなさん頑張っているそうです。


続いて、あなたの知らない職業は!
電線の上で、まるで音符のように並んでいる人達!
よく見ると腕の力を使って移動しています。

実は彼ら、綱渡りを楽しんでいるわけではなく電力の安定供給には欠かせない送電線の点検作業をしている方たちです。

作業前、安全確保を行うため綿密なミーティングを行い命綱を付けて地上35メートルまで登っていきます。

日々の訓練を行うことで恐怖心は徐々に薄らいでいくそうですが、強風時には作業を中止するなど地上で監視する人と常に連携して安全最優先で作業を行なっています。


そしてこんな知られざる職業も!

現在世界で約20機しかない有人飛行船。
そのうちの一つで、日本唯一となる「スヌーピーJ号」。
風の強い日は、操縦も大変そうですが、いったいどんな人が操っているでしょうか?

埼玉県のとある広場で、その飛行船を発見!
高さ約13メートル。全長は40メートル近くもあり機体に充満してあるヘリウムガスが浮力となっています。

そしてこの飛行船のパイロットは、日本人ただ一人の現役飛行船パイロット 内山悟さん(38歳)。

内山さんの仕事ぶりを間近で見せてもらいました。
プロペラエンジンで進む飛行船は最大時速約85キロ。
一見、雄大な景色を楽しみながら操縦しているように見えますが機体が大きいため、風の影響をまともに受けるんです。

では、この風で大きく揺れる機体を内山さんはどうやって操縦してるのでしょうか?
実は車椅子のような車輪を動かすことと、左右のペダルを踏んで操縦を行っているんです。

この飛行船は、宣伝飛行のためより多くの人に地上から見てもらうことが最大の目的。
人が集まる場所や撮影ポイントを考えて高さや進入角度まで決めていたんです。

内山さんは全国を飛行するため1年の約300日がホテル暮らし。
家に帰れないことがつらい所だといいますが、この仕事のいいところをたずねると、「笑顔に触れ合う機会がすごく多い。幼稚園の子どもたちが出てきてとびはねて喜んでくれる飛行しながら見られるのが嬉しい。」ということでした。