放送内容

HATENAVI

2013/04/17 放送
アイコンタクトが苦手な日本人のハテナ

アイコンタクトが苦手な日本人のハテナ

先月、東京大学がある研究成果を発表しました。
それは日本人は欧米人に比べて、正面から見つめられると相手は『近付き難い』『怒っている』と感じるというもの。

これにより、以前からよく言われていた、日本人は相手の目を見る事、見られる事が苦手というのが科学的に立証される可能性があるんです!

10代から50代の男女100人を調査した結果、約70%の人が、アイコンタクトが苦手だという予想通りの結果に…。

そこで、会話中に相手の目を見る時間と逸らす時間は、どれくらいの割合なのか実験します。

男女10人に、初対面のスタッフと1対1で3分間会話をしてもらうとだけ伝え、会話中、ずっと目を見続けるスタッフに対し、どれ位目を合わせるかをチェックしたところ、今回の実験で、目を合わせていた時間は、平均で1分48秒でした。

では、なぜ日本人は相手の目を見る事・見られる事が苦手なんでしょうか?

専門家によると…「文化の違いだと思うんですね。日本では、相手をしっかり見る事っていうのは、むしろ失礼にあたる。ひとつの例を挙げれば、ヨーロッパの肖像画の特徴です、真正面に相手を見ている。ところが日本の肖像画は、見る人に向いて中の人物像が目線を送っているのは、少ない」とのこと。

文化的な背景が関係しているのか、目を見るのが苦手な日本人。
就職活動などの際、「相手の目を見なさい」と教わった人は多いはずです。
文部科学省も一昨年から、小学校の国語の教育要領に、「話し手の方に顔を向けましょう」という文章を盛り込みました。

これについて、教育評論家の尾木先生は…「昔から『目は口ほどにモノを言う』っていう、目を見ればわかる。赤ちゃんの時からそうですよ。大切なこと以前に、(顔を見る事が)出来てないという危機感です」

日本人はじっと見ていると、威嚇されているとか、緊張してしまう。
逆に外国人の方は目を見て、あなたに向かって話しているんですよと、伝えてあげる方が伝わるということでした。