この「大人の」というワード。
そもそも世間に知れ渡ったのは永谷園のCM。
夜中に「大人のふりかけ」をこっそり楽しむ両親を見てしまい、陰でうらやましがる子供の姿が話題となり、ロングセラーの大ヒット商品となりました。
あれからおよそ20年。
今や「大人の」と名のつく商品はおよそ50種類以上!
しかも、通常の商品の値段の平均は159.8円なのに対し、大人の商品の値段の平均は181.8円と22円割高なんです。
価格がやや高いにも関わらず、なぜ、大人の商品は売れるのでしょうか?
それは「大人の」という言葉自体に惹かれ、買っている人が多かったんです。
そこでこんな実験!
商品に「大人」とつけると売れるのか?
見た目は全く同じからあげで「普通」と「大人の」からあげとでは、どちらが売れるのか調査。
ちなみに大人の方には少しニンニクを効かせています。
すると、大人のと名前をつけた唐揚げの方が多く売れました。
ところで「大人の」と名のつく味は一体、通常の物と、どう違うのでしょうか?
例えばチョコレート菓子の「トッポ」を比べてみると普通の場合はチョコレートのみなのに対し、大人のトッポは、チョコレート、ブランドイチゴの紅ほっぺにホイップクリームが練りこまれ、さらに外側の生地にも甘みを加え、リッチな味にしているんです。
キリンレモンの場合。
普通のものに比べ、大人のキリンレモンは「レモンの酸味」と「苦み」増やすことで大人の味にしていました。
つまり、「大人の味」とは通常の物よりいくつかの素材をプラスアルファし、味をリッチにしていたんです。
大人と名のつく理由は味だけではありません。
こちらの企業に伺うと懐かしいロングセラー商品に「大人」とつけることで、さらに、売り上げの拡大を狙っていたんです。
改めて見てみると「カルピス」や「キットカット」など、およそ20年前に発売されたものが多いんです。
これは現在30代、40代の人が子供の頃に口にしていた商品で馴染み深く、思わず購入してしまうそうなんです。
そんな30代40代をターゲットに売り出された大人の商品ですが、さらに調査をすすめると、こんなに人たちにも人気があったんです
それは、10代の若い女性たち。
ハテナビが調査した結果女子高生50人中46人が「大人の」商品を買っていました。
どうやら、大人たちより下の世代の人たちにも受けているようなんです。
それでは、さらにその下の世代にも受け入れられるのか?
幼稚園児12人に、普通と大人の商品どちらが好きか?を選んでもらいます。
飲んでもらうのは「キリンレモン」。
果たしてレモンの酸っぱさを増量した大人の味は受け入れられるのか?
普通味を飲んだあと、大人の味を飲んでもらいます。
結果は、普通を選んだのが4人、大人の味を選んだのが8人でした
なんと子供たちは「大人の」商品を支持。
「大人の商品」が増えている理由には、大人だけでなく幅広い世代に受け入れていることがあるようです。
ちなみに、今回のハテナビで協力して頂いた「から揚げ屋さん」ですが、
「大人のから揚げ」が通常のからあげの倍以上の売れ行きだった為、来週より1週間、期間限定メニューとして販売することになったそうです!!