放送内容

HATENAVI

2013/06/19 放送
身近すぎる疑問 コレって何のため?

身近すぎる疑問 コレって何のため?

身近な疑問を解明する好評企画「コレって何のため?」。
これまでは、ウインナーの袋についている「金色のテープ」や、
お刺身に添えてある「菊」など、日常の細かい疑問を解決して
きました。

突然ですが街の皆さんに質問!
「シューマイ」と聞いて、思い浮かべることは何?

シューマイといえば「グリーンピース」と答えた方が大多数
だったんですが、ではなぜグリーンピースなのでしょうか?

まずは本場の中華料理店が、軒を連ねる「中華街」で調査開始。店頭をのぞいてみると、シューマイにグリーンピースが、のっていませんでした!
こちらのお店のシューマイには…やはりグリーンピースなし。
どのお店でも、グリーンピースはのっていなかったんです。
なんでも中国ではグリーンピースをのせていないとか。

食文化に詳しい専門家に伺ってみると、シューマイにグリーンピースをのせるのは日本で始まったと思われているそうです。

およそ50年前の1967年、初めて、グリーンピースをのせたシュー
マイが、新聞紙上に登場した記事を見せてもらうと、そこには「中央に一粒飾る」と書いてありました。
この頃は、ちょうど冷凍食品が普及し始めで、その中にグリーンピースがのった「冷凍シュウマイ」があったそうです。

製造販売元のメーカー「ニチレイフーズ」を尋ねたところ、お子様たちに喜んでもらおうと「ショートケーキ」のイチゴに見立てて商品開発者がグリーンピースをシューマイにのせたというのが始まりだそうです。

今から50年ほど前、学校給食用のメニューを提供する際に、担当者のアイデアから、子供たちの大好きなショートケーキのイメージで「グリーンピースのせシューマイ」が誕生。
当時は、グリーンピースの輸入が増えた時期でもあったため、広まっていったそうなんです。

しかし、かにシューマイやエビシューマイなど、シューマイ商品が進化する中で、定番だったグリーンピースが消え始めているんです。今回の調査では、9社中7社の商品が、グリーンピースなし。将来、この姿が見られなくなるかもしれないんです。


続いては、梅雨時に活躍してくれる「折りたたみ傘」を利用して
いる方々からの疑問。

普段あまり使わないという方が多かった折りたたみ傘の「傘袋」。傘袋は、本来、どんな役目を果たすものなのかが疑問。
そこで直接、大手傘メーカーに伺って確かめると、
折りたたみ傘は裏側の生地が表面に出てしまう商品なので、そのまま販売できない。傘の裏地を見せずに販売するのが第一の目的だそうです。

折りたたみ傘は、店頭に並んだ時に外側に見えるのは、あまり見栄えのよくない「裏地」のため、お客さんに対して傘の表側の柄を見せる目的で、袋入りで販売する必要があったんです。

基本的に傘と袋は、同じ材質のため、防水機能はあるとのこと
でしたが、さらに最近では、給水性を重視した素材を使用した、「傘袋」のみの商品も登場。開け口が広くて入れやすいというメリットもあり、今、人気を集めているそうなんですよ。


続いては、湿気が多いこの時期気になる「インスタント
コーヒーの内蓋」についての疑問。
実際に、お宅で使っているインスタントコーヒーを調査すると、半分だけキレイにはがして使う方や、全部取ってしまわないと使いづらいという方まで、こだわりも様々だったんです。

そこで真相を確かめるべく、大手メーカー「ネスレ」さんで伺いました。
すると、使用するまでの品質保持が目的のため、開けた後はいらないんですが、正しいはがし方を教えていただきました。

それは、まず、スプーンで穴を開けて、真ん中をくりぬいていく。このはがし方が、中身を湿気から守るベストな方法なんです。

フチをはがしてしまうと、内蓋の破片が残ってしまい、外蓋との間に、わずかな段差ができて、湿気が入りやすくなってしまいます。
フチを全て残すことで、外蓋と密着。湿気を防いでくれるんです。