今や私たちのまわりは、“とろとろ”食感を売りにした商品が多く存在。
そして、家庭で作るオムライスも、中が“とろとろ”なのが今や主流に。
ではなぜ、日本人はこんなに“とろとろ”食感が好きなのか?
その意外な理由をナビゲートします!
まずは、「とろとろ」と「ふわふわ」や「さくさく」など、食感を表す代表的な言葉を並べ、どれが一番好きな食感かを80人に聞いた結果、32人が「とろとろ」を支持し一番人気という結果に。
続いては、“とろとろ”や“とろ~り”と名が付く商品がどれくらいあるのか?
スーパーマーケットの食品売り場をくまなく探して1時間。
なんと62個のとろとろ商品がありました。
調査の結果、とろっとろっクリーミープリンやとろ生カステラなどのスイーツやとろける手羽煮やこくとろ豆腐など、あらゆる種類の“とろとろ”食品がありました。
圧倒的な支持を受けていることが分かった“とろとろ”食感。
ではなぜ、日本人はこんなに「とろとろ」が好きなのか?
まずは、辞書で「とろとろ」の語源について調べてみると、鎌倉時代の辞書の中に「とろとろ」の表記を発見!
「水の淀みで流れきらない様子」と書かれており、元々は緩やかな水の流れを表す意味だったようです。
ちなみに、埼玉県秩父郡に残る長瀞という地名の「とろ」はこれが由来なんだそうです。
他にも、室町時代の狂言の台本にも「とろとろ」という文字があり、昔から日本人に馴染みがある言葉だったようです。
ではなぜ、「とろとろ食感」が日本人に愛されているのかというと、生卵やとろろなどの “とろとろ”食感は生の食品特有のもの。
古来から生食文化を持つ日本にとって「とろとろ」食感は欠かせない存在なんです。
さらに、もう一つ理由がありました。
とろとろの食品は、粘度が高いため、口の中に残る時間が長く、より美味しさを感じやすくなるそうなんです。
「とろとろ」食感は、生食文化を持つ日本人にとってなくてはならない存在であるうえに科学的にも美味しいと感じるものだったんです!