今年7月、日本へ来る外国人観光客が1か月間で100万人を突破。
日本を訪れる外国人観光客の中で多いのは韓国・台湾・香港の人たちですが、最近はイスラム教徒の多い東南アジアの国・インドネシアやマレーシアからの観光客が急増しているんです。
イスラム教徒は世界中におよそ16億人。
中でも、イスラム教徒の多いインドネシアやマレーシアはここ数年、経済が好調で景気が拡大。
観光客が急増しているんです。
イスラム教徒向けのツアーを企画する旅行会社によると、今年になってツアーの申し込みが、昨年のおよそ7倍増になったのだとか。
インドネシアやマレーシアから、多くのイスラム教徒の観光客が、日本を訪れているんです。
では、イスラム教徒の方々は日本のどこに行くのでしょうか?
イスラム教徒のみなさんが多く訪れるという横浜のラーメン博物館に行ったところ・・・
まずは、ラーメンを食べるのかと思いきや。ラーメン店ではなく、建物の一角に設けられた6畳ほどの小部屋にやって来ました。
なんとそれは礼拝をするための部屋。
今年6月、イスラム教徒のために設置されました。
礼拝用のじゅうたんや、コンパスも用意されています。
実は、イスラム教では1日に5回、
聖地メッカの方角に、礼拝しなければなりません。
礼拝を終えるとお店でラーメンを注文。
イスラムの戒律では、豚肉やアルコールを口にすることは禁止されています。
そのため、ラーメン博物館では、今年6月から豚肉を一切使わないラーメンを提供しています。
そうしたお店には、パンフレットに『ノーポーク』のマークがありました。
旅行の間も、なにかと気を使う機会の多いイスラム教徒のみなさん。
メッカの方角や、太陽の位置で変わる礼拝の時間を教えてくれるアプリを使っている人もいました。
とはいえ、礼拝と食事を除けば、イスラム教徒も普通の外国人観光客と同じように日本を満喫しています。
浅草の和装小物屋では、場所柄、外国人の利用が多いため、忍者に扮した店員がお出迎え。
忍者と記念撮影もできるんです。
お台場では実物大ガンダム。
実は、日本のアニメはインドネシアでも大人気だそうです。
憧れのガンダムを前に、笑顔で記念撮影。
ところで、日本に来たイスラム教徒のみなさんは、どんなお土産を買っていくのでしょうか?
聞くところによると、インドネシア本国で東京ばな奈が大人気。
今回取材したインドネシアの方達のおよそ8割が買って行きました。
バナナはインドネシアでもポピュラーな食材。
バナナを使ったお菓子もありますが、この様に趣向を凝らしたお菓子はなかなかないそうです。
最後に新宿のとあるレストランに行ってみると、こちらのお店で、食べていたのはすき焼き。
日本の料理は、豚肉を食べられないイスラム教徒のみなさんも安心して食べられるそうです。