「ウインナー」と「ソーセージ」の違い
「ウインナー」や「フランクフルト」など、様々な種類の総称が「ソーセージ」なんです。
大手メーカーのソーセージ担当の方から補足説明していただいたところ、日本では法律上の規格から、羊の腸に詰めた細いソーセージを「ウインナー」と分類。
そして、豚の腸に詰めたものを「フランクフルト」。
さらに太い牛の腸に詰めたものを「ボロニア」と呼ぶんです。
実はウインナーは、その発祥地がウイーンだからウインナーと名付けられているんです。フランクフルト・ボロニアも同様にその発祥の地名がついたソーセージでした。
「カレーうどん」と「カレー南蛮」の違い
カレー南蛮の「南蛮」とは「長ネギ」のことだったんです。
明治17年創業の老舗そば店の、若旦那さんに詳しく伺ったところ、和食の世界では南蛮というとネギを使う料理。
南蛮人(=外国人)が健康維持のためネギを食したといわれてるとのことでした。
また、一説には、ネギの名産地が、大阪の「難波(なんば)」だったことから、「なんば」がなまって「南蛮」とついたという説もあるんです。
お店によって例外はあるとのことですが、都内で「カレー南蛮」を出しているお店への調査では、30店中26店が長ネギが入っているという結果でした。
「おにぎり」と「おむすび」の違い
食文化の研究者で、農林水産省の有識者会議の専門委員もつとめるスペシャリストに伺ったところ。
古くから山に住んでいるとされた神様が、その「形」のはじまり。「おむすび」という言葉は、日本最古の歴史書「古事記」に記された神様「むすびのかみ」に由来するもので、神様のチカラにあやかろうと、食べ始めたのが、山の形につくった三角形のご飯。
つまり、「むすびの神様」が「おむすび」の起源なんだそうです。
一方の「おにぎり」は、「握り飯」に由来。
形うんぬんではなく、握り飯(=おにぎり)というのはぎゅうぎゅうにつめこむという意味だそうです。