鶏白湯とは、砕いた鶏ガラを強火で煮込んだスープ。
骨から出た濃厚なダシで白く濁っているのが特徴。
鶏白湯ラーメン専門店も増えています。
ZIP!が調べただけでも、都内で鶏白湯ラーメン専門店は昨年6軒、今年に入って10軒が新規オープンしていました。
鶏白湯ラーメンについて街で聞いてみると、他のラーメンより食べやすいという女性が多かったんです。
では、なぜ食べやすいのでしょうか?
ラーメンのスープは、しょうゆ・塩・味噌といった『タレ』と、とんこつ・鶏ガラ・魚介など味の基本となる『ダシ』を合わせて作ります。
そこで、鶏白湯・とんこつ・煮干し、そして鶏ガラを煮出しただけのあっさりダシといった4種類のダシを比べます。
味覚センサーで、甘味・塩味(えんみ)・酸味・苦味・旨味の5つの味の成分を計測しました。
すると、砕いた鶏ガラを強火で煮込んだ鶏白湯の甘味と旨味の数値が、他のダシよりも高いことが分かりました。
5つの要素のうち、甘味と旨味は人間が本能的に好む味。
他のダシに比べて、甘味と旨味が強いからこそ、女性たちにも、鶏白湯は食べやすいと感じられるようです。
では、鶏白湯ラーメンの流行のキッカケとは何なのでしょう?
今回ZIP!の調べでは、都内の鶏白湯ラーメン専門店30店のうち、12店が水炊きからヒントを得たと答えました。
関東の澄んだスープと違って、鶏の骨から取った白く濁ったスープで食べる博多独特の鍋料理。
実は、博多水炊き鍋は5年前、全国でブームに都内にもたくさんのお店が出来ました。
シメにはラーメンを入れるのが定番。
鶏白湯ラーメン人気は、博多水炊き鍋のブームから続くものなのかもしれません。
そして今、その人気はラーメン業界だけに留まらず関連商品が次々発売。
さらに、料理サイト・クックパッドには、鶏白湯を活用したアレンジレシピの投稿もあります。
大人から子どもまで大人気の鶏白湯。
のブームは、今後益々盛り上がりそうです。