ますます肌寒くなるこの時期、恋しくなる料理と言えば“鍋”。
本来の主役であるはずの鍋そのものではなく、終わった後の“しめ”が大事にだという人が急増中!
市販の鍋つゆも、シメを重視したものにとって代わられているんです。
まさに、鍋の世界では、下の者が上の者から主役の座を奪いとる「下克上」が起きているんです。
そこで、主役の鍋に刃を向けた“しめ”の世界を徹底調査!
街行く人達に調査したところ、鍋そのものよりも“しめ”が大事という人が多く、思い思いのしめを楽しんでいるんようでした。
では、なぜ鍋よりも“しめ”の方が大事な人が増えたのでしょうか?
そもそも、鍋のしめとは、スープと炭水化物、それにトッピングが組み合わさってできるもの。
そこで、改めて街で調査をしたところ、ある傾向を発見。
それは“しめの炭水化物が自由化”でした。
しめの炭水化物と言えば、これまで“ご飯”と“うどん”が定番でしたが、街で調査すると、変わり種を入れる人も。
今や、様々な淡水化物を使ってしめを楽しむ人達が増えて来ているんです。
そして、そんな背景もあって、最後まで鍋を楽しんでもらおうと“鍋のしめ”にこだわっている鍋専門店も登場。
ご飯、うどん、ラーメン、パスタ、フォー、そうめんと6種類の炭水化物を取り揃え、鍋に合わせて、自分流にアレンジして楽しめるお店でした。
さらに調査に向かったのは、鍋のレシピ本で数々のしめを紹介する料理研究家の川上文代さん。
その川上さんがお勧めする鍋のしめの淡水化物が、なんとバケット!
果たして、どんな“しめ”になるのか?
トマト鍋をバケットでしめたバゲット。
スープをたっぷりすってヒタヒタになったバケットの味は、ハテナビゲーターの平さんも「おいしい!」とコメント。
コレまで鍋には考えられなかった淡水化物でも、今や何でもしめになってしまうのが、鍋のしめが重要視される理由の一つ。
そして、鍋のしめに重要なもう一つトッピングにも変化が起きていました。
これまで、トッピングといえば、卵やネギなどが定番でしたが、街ではトッピングでチーズを入れる人が実に多かったんです。
そんな人気のチーズのトッピングを使ったメニューを出すお店も。
調査したお店は、今年からポタージュ鍋のしめにパスタを入れて、たっぷりの粉チーズを振りかけて、イタリア料理の定番カルボナーラ風のしめを出していました。
女子が大好きなチーズ。
しかし、そもそも本来鍋には入っていなかったはずのもの。
それを一気に広めたのがトマト鍋。
2009年に一大ブームを巻き起こしたこの洋風鍋の登場が、チーズをしめに使うきっかけになっていたんです。
そしてトマト鍋以外のしめにでもチーズが浸透。
今や、しめに必要不可欠なものへとなったんです。
女性が好きなチーズを鍋に入れる文化が浸透したことも、しめの方を大事にすることにつながっているんです。
つまり“淡水化物の自由化”と“トッピングのチーズ”の存在が、しめが下克上を起こす原動力となっているんです。
それでは、これまでにない新たなしめも組み合わせを作ることができないのか?
女子高生、20代、主婦の3つのグールプに集まってもらい、炭水化物とそれにあったトッピングの食材、計31種類を用意して、鍋の定番である寄せ鍋にあう、炭水化物とトッピングの組み合わせを新たに作り出してもらいます。
そして、その中から先程の川上先生ともに一番美味しい“しめ”を選びます。
20代チームは、炭水化物であるパスタをいれた寄せ鍋のトッピングにとろろを入れていました。
女子高生チームが手に取ったのは明太子。
それを鍋に大量投入していきます。
ちょっと不安になってきましたが、やはり主婦チームは安定、かと思いきやフォーと組み合わせてトッピングに納豆!
さらにそこに梅干しも追加して、まさにしめの異文化交流。
はたしてどんなしめが完成するのか?
女子高生チームはちゃんぽん麺に明太子とバターを合わせました。20代チームは和風スパ風に仕上げました。
そしての主婦チームは、さらにパクチーをトッピングして完成。
審査した結果、一番おいしいと思ったのは主婦チームでした。