“糸こんにゃく”と“白たき”。
町の人は呼び方も料理の使い方もバラバラ。
はたして本当に違いはあるのか調査したところ、“糸こんにゃく”と“白たき”の決定的な違いは製造方法にありました。
液状のこんにゃくのまま細くしてから固めると“白たき”。
こんにゃくを固めてから突き出したものが“糸こんにゃく”なんです。
味を染み込みこませたいかたは表面がザラザラしている“白たき”を。
一方、糸こんにゃくは断面が四角くて少し太めなので、こんにゃく本来の食感を楽しみたいかたにおすすめだそうです。
ちなみに、大量生産の場合は作り方に明確な違いがなく、太さの違いもないことも多いそうですが元々は、別の製法で作られたものだったんです。
汁気があるのが“おしるこ”。
汁気のないものが“ぜんざい”と呼ぶ方が変わるんです。
そもそも“ぜんざい”の名付け親は、なんとあの有名な一休さん
お寺で出された食事に感銘し、仏教語ですばらしいを意味する“善き哉”といったのが始まりといわれているんです。
一方、おしるこは江戸時代、冬に屋台で体があたたまるおやつとして庶民の間で広まったそうです。
食事として食べられていた「ぜんざい」とおやつとして食べられていた「お汁粉」。
その起源にも違いがあったんです。
ちなみに関西ではこしあんならばお汁粉。
つぶあんならぜんざいと呼び、両方とも汁気があるものを指すんだそうです。
ほかの地方によっても違いはあるそうですよ。
この疑問にお答えいただいたのは東京で初めて紅茶の専門店をオープンさせた高野さん。
その違いは、出来上がった紅茶のなかにミルクを入れるのがミルクティー。
紅茶の茶葉とミルクを一緒に入れてから煮出すのがロイヤルミルクティーとのことでした。
さらに、こんな違いも教えていただきました。
ロイヤルミルクティ-を日本で初めて提供したのは、京都の喫茶店『リプトン』で、およそ55年前の1965年のとき。
実は、“ロイヤルミルクティー”は日本生まれの飲み物で、高級感のあるイメージを出すためにイギリス王室を意味する“ロイヤル”という名前がついたそうです。
ちなみに、日本生まれなので、紅茶の本場イギリスではロイヤルミルクティーという名前の飲み物は存在しないそうですよ。