好評シリーズ「東京になくて驚いたモノ」
前回の放送では、静岡県民に「ごてあらポー」の略称で愛されている、御殿場名産のソーセージや、福岡県民なら誰でも知っているといわれる「しっとるケ」という人気アイスを紹介しました。そして今回調査した“東京にないモノ”は、伝統行事「節分」!豆まきの豆といえば「大豆」ですが、地方出身者からは驚きの声が!?
さらに節分の食べ物を調査すると、四国地方では「こんにゃく」が定番!
一方の島根県内では、「そば」を食べるという、東京にない習慣が続出!さらに、山梨県出身者からは意味不明なキーワードが!
節分の豆まきに使う「豆」について、まずは「東京出身」の方に
伺うと、「大豆」で豆まきは疑いのない常識。
そうかと思いきや、地方出身者に伺うと、なんと北海道や東北地方では、大豆ではなく「落花生」をまいていた人が多かったんです。
調査をすすめると、新潟県が特にその歴史が古いという情報を入手。にわかに信じがたい事実を確かめるため、ハテナビ取材班は新潟へと向かいました。
間もなく節分イベントを控えるという保育園にご協力いただき、豆まきのお絵かきを見せていただいたんですが、やはり豆まきに描かれた豆は落花生!
今度は、地元のスーパーにもおじゃまして「節分コーナー」に行ってみると、店内の節分コーナーを占拠する「落花生」。
大豆も売られていたんですが、その売り場は「落花生」に比べてなんと5分の1程度でした。
では、なぜ豆まきに落花生が使われるのか?
地元の歴史ある神社で調査すると、出てきた豆はやはり落花生。
大豆がまかれる理由は、鬼を払う「穀物の霊」が宿るという言い伝えがあるため。
新潟では、60年ほど前に、港から大量の輸入落花生が入ってきたことから、大豆より安価な代用品として普及。
県外にも広まっていったそうなんです。
そんな落花生ですが、家の外の、雪の上にまいた時、大豆に比べて拾いやすいという利点も、雪国に定着した大きな要因。
最近ではマンション住まいが増加した「東京」でも、片付けが楽という理由から、落花生をまくお宅が増えているそうですよ。
続いての東京になくて驚いた節分の習慣とは、お決まりの豆まきのかけ声ですが、地方出身者の調査で、地元のかけ声と違う!という意見が浮上。
静岡出身かたは「出てけー!! 出てけー!!」
山形出身かたは「鬼の目ん玉 ぶっつぶせ」
このように鬼に対する「過激なかけ声」が加わる所が、他にもありました!
地域限定ながら、山梨県に伝わるかけ声のルーツを調査すると鬼の弱点が「目」だという言い伝えがあり、まめで魔の目、つまり鬼の目を狙って撃退する、という意味もこめられているそうなんです。
続いては、福島出身の女性から、東京で驚いたという、節分の「ある決まり事」の情報が。
なんと、わたなべという苗字のお宅は豆まきをしないという信じがたい風習!早速、パソコン画面を通じて福島県会津若松市の「わたなべさん」に話を伺ってみると、
平安時代の「鬼退治伝説」で、武将:渡辺綱(わたなべのつな)が鬼の腕を切り落としたことから、鬼が「わたなべ」一門を恐れ、豆まきの必要がないという風習が生まれたそうです。
さらに、山梨出身かたから予想外の情報が!
山梨県民に親しまれている"ガラガラ"という特大の「せんべい」のことだったんですが割ると、中から出てくるのが、紙袋に入ったおまけのおもちゃ。
フォーチューンクッキーのような子供向け伝統菓子でした。