全国でも屈指の牛処・鳥取。
上質の鳥取和牛をはじめ、自然豊かな大山で育つ乳牛。
牛の恵みにあふれた鳥取には、地元ならではの絶品メニューが目白押し!
はじめにやってきたのは、中国地方最高峰の名峰・大山です。
その美しい姿から地元では“伯耆富士”と呼ばれています。
お寺の麓は、江戸時代から昭和初期まで、日本三大牛馬市のひとつして栄えた場所。
お寺の境内には宝牛と言われる銅像があり、願い事を念じて撫でると叶うと言われているんです。
銅像に願いを込めて、いよいよギュギュとツアー開始!
地元のお肉屋さんが経営する、鳥取和牛を存分に味わうことができるイタリアンバー。
カメノコウとはモモ肉のこと。
炭火で焼いてミディアムレアの状態でいただきます。
他にも牛の盲腸のフリットや胃袋のパスタなど、お肉屋さんならでは!まずはいろんなお肉を堪能しました。
ビーフ王国・鳥取。
中国で食べられていたしゃぶしゃぶを、戦後、日本に持ち帰ったのが、鳥取の民芸運動家、吉田璋也と言われています。
今でも鳥取市内のお店では、当時のネーミング「すすぎ鍋」として味わうことができるんです。
牛丸ごとギュギュっとツアー、続いては大山の放牧場へ。
こちらは牛乳メーカー・大山乳業が運営するその名も“みるくの里”。
乳搾りをはじめ、様々な体験ができるんです。
さらに、その牛乳で、アイスクリーム作りを体験しました。
牛乳にオリジナルの生クリームと練乳を加え、アイスクリーマーで15分ほどかき混ぜます。
すると中身が固まってきて、ジェラート風ミルクアイスの完成です。
酪農が盛んな大山周辺。
そんな地域ならではの驚きのグルメも登場しているんです。
運ばれてきたのは“牛乳ぶっかけめし”!
作り方は水で洗って冷ましたご飯に、自家製の食べるラー油をたっぷり入れ、ネギやゴマをトッピングした後、ダシと牛乳をぶっかけるだけ。
よくかき混ぜてから食べるんです。
牛を昔飼っていた人は、夏暑い時、ご飯がすすまない時に冷ご飯に牛乳をかけて食べていたと聞いていたので思いついたそうです。
冬には温かい牛乳バージョンもあります。
その「牛の骨グルメ」の第一人者に会うため向かった先は山の中、三徳山三佛寺投入堂。
元々、山は修行の場。奇跡のお堂に近づくためには険しい道を進まなくてはなりません。
その過酷さから“日本一危険な国宝”とも呼ばれています。
しかしここはまだ道半ばの文殊堂。
投入堂までもうひとふんばりです。
国宝・投入堂は、三徳山の中腹、標高500mの洞窟内に建ち、1000年もの間、風雪に耐えてきた建物です。
そして!
突然現れた、修行僧のような方。
米田良順さん。
投入堂のある三佛寺の住職の息子さんでありながら実はもう一つの顔があったんです。
そう、米田さんは牛の骨でダシをとる牛骨ラーメンを全国に発信するその名も応麺団の団長さんでもあったんです。
山を引換すとあたりはもう真っ暗!
向かったのは、老舗ラーメン店の香味徳です。
応麺団長・米田さんと牛骨ラーメンいただきます。
牛骨ラーメンを出すお店の数は、現在、鳥取県中部を中心におよそ70店。
今では土産物のお店やスーパーの店頭にも並ぶようになりました。
牛骨ラーメンが誕生したのは昭和20年代。
米子市の満洲味の初代店主が満州からその味を持ち帰ってきたのが始まりだと言われています。
その後、牛の町・鳥取では、鶏ガラなどより、牛骨のほうが格安で手に入っていたことから、鳥取のご当地ラーメンになっていったのです。