1か月前、国立科学博物館が未来に残すべきものとして登録した未来技術遺産。
その中には、初期のカラーテレビや世界初のレンズ付きフィルムなど、暮らしを支えた昭和グッズがずらり。
ポケベル
かつて一世を風靡したポケベル。
その送信システムも、今回未来技術遺産に選出されました。
今はすっかり姿を見なくなりましたが、昭和世代にとってポケベルは青春の思い出そのもの。
そんなポケベルを平成世代に渡してみると謎の機械だったようですが、ポケベルは災害時にもつながりやすいことから消防や医療の現場では今も活躍しているんです。
蠅帳(はいちょう)
普段は折り畳んで収納し、使うときだけ傘を広げる食卓道具。
昭和の高度経済成長期。
仕事ざんまいで夫はなかなか帰ってこない。
そんなとき、たかってくるハエに指一本触れさせないよう、守ってくれた道具なんです。
今でもおばあちゃんちや田舎の民宿などではみかけるかもしれません。
そんな昭和グッズ、蠅帳に平成世代が出会いました。
灯油ポンプ
現代の暖房はエアコンが主流ですが、昭和時代の主流は石油ストーブ。
そのために、寒い思いをして灯油を移していた人も多いはず。
灯油ポンプの正しい使い方は、ストーブからタンクを取り出し、まっすぐな方を赤いポリタンクに曲がる方を灯油タンクに指し、赤い部分をプッシュ。
数回押せば、あとは勝手に灯油が流れる仕組み。
このように水位の低い方に液体が流れることを、サイフォンの原理といいます。
満タンになったら、最後はつまみを開けると空気が入り、灯油の流れが止まりますが、これをしないと、水が溢れてしまいます。
災害など緊急時にはやはり石油ストーブ。
使い方を知っていて、損はないかもしれません。