熊本県の西部に位置し、大小120の島々が連なる天草諸島。
その玄関口に位置する港が、今年、世界遺産への登録が決まり、観光客の増加で沸いています。
さらに、夏の天草は、ここでしか味わえない旬の海の幸でいっぱい!
旅の始まりは、天草の島々を目の前に望む三角西港です。
ここは先月5日、明治日本の産業革命遺産、世界文化遺産登録が決まったばかりで、新たな観光名所として、観光客が続々押し寄せているホットな場所なんです。
切り出した石を、緻密な計算で組合わせた石積みの埠頭は、長さ756mにも及び、明治につくられた港が現存しているのは、国内でもここだけなんだそうです。
その三角西港から橋を渡ると、大小120の島々が連なる天草。
まず向かったのは、天草で3番目に大きな島「大矢野島」から天草グルメ旅のスタート。
夏の天草で旬を迎える高級魚とは!?
案内されたのは、まるで竜宮城のような魚屋さん地元の人や観光客が新鮮な海の幸を買いに訪れる天草では有名な魚屋さんなんです。
天草でとれるハモは「黄金のハモ」と呼ばれているのですが、それはなぜなのかというと、脂がのって、旨味がぎゅっと凝縮された黄金のハモは、天草のホテルやレストランなどで頂く事ができる夏を代表するグルメなんです。
続いては天草版、会いに行けるアイドル!?
向かったのは、天草諸島で最も大きな島「天草下島」にある五和町。
そのアイドルに会う為には、船に乗らなければいけないそうなんですが…
撮影のこの日は、波がちょっと高め。
でも、天気の良い日には、優雅なクルージングを楽しめるそうです。
そして天草のアイドルに会うために出港して10分。
目の前に現れたのはイルカ。
そう天草のアイドルとはイルカ。
野生のイルカを目の前で見る事ができるんです。
遊覧船や漁船に乗って楽しめるイルカウォッチング。
なんでも天草沖には、野生のイルカが、およそ200頭生息していて、イルカに会える確率は90%。
夏の天草ならではの体験に大満足でした。
続いては地元の漁協が経営するレストラン。
とれたての天然の海の幸をお手頃価格で楽しむ事ができるんです。
地元で「ホタウニ」と呼ばれている赤ウニを、たっぷりとのせた宝多うに丼のセット。
熊本県を代表する魚、県魚に指定されているクルマエビ。
今が旬の天然ものをカリっと揚げたエビフライは3尾のって1500円。
そして新鮮な魚と一緒に黒いモノがかかった丼が…。
その黒いモノの正体はクロメ。
ミネラルやヨードなどの栄養素が豊富な海藻で、天草では、このクロメの養殖に初めて成功したんだそうです。
調理法は、細かく刻んで、しょう油や、めんつゆなどで味付けしてご飯にのせるだけ。
あまり耳慣れない海藻の「クロメ」を、天草では丼にしていただきます。
続いては、夏になると天草に出現するエイリアン!?
向かったのは、天草上島。
白いビーチが自慢の有明町です。
天草では、夏になると、とれたタコに骨組みをして、物干し竿に干すのが当たりまえ。
そんな干しダコ、ツウの食べ方は、軽くあぶって、棒やハンマーで叩いて硬いスジを壊します。
そして、しょう油やマヨネーズをつけて食べるんだそうです。
そんな天草のタコは、町おこしのシンボルにもなっていて、町の人はみんなタコが大好き。
そこで、タコグルメを求めて道の駅へ。
海を眺めながら食べられるテラス席で、タコの旨味がぎゅっとつまった炊き込みご飯「タコ飯」。
そして、味付けしたタコをカリっと揚げたタコフライ。
直径7センチ!まるでおにぎりのような大きなのタコ焼き「ビックリ焼き」。
そして極め付きが、タコを丸ごと甘辛く煮込んだ「タコステーキ」。
夏の天草、海の幸グルメ旅。
美味しくて楽しいステキな魅力、新発見の連続でした。