この物語は、盲目となり、光と生きる希望を失った一人の教師が、家族、教え子、友人など、周囲の人達の「愛」によって、絶望の淵から、再び立ち上がる物語。
学園ドラマの熱血教師に憧れていた俺。中学校の国語教師として、生徒たちに本気でぶつかっている。教師という職業は、俺の天職なのだ。
一日の仕事を終え、学校から我が家に帰ると、大好きな妻と三人の幼い子供が、俺の帰りを待っている。毎晩、子供達の安らかな寝顔を眺めることが、なにより楽しい。大人になったら、この子達は、どんな顔になるのだろう。
あふれる光のよう、充実した幸せな日々。
そんな日々が、突然終わる。
俺は、網膜剥離を発症し、視力を失ってしまう。
もう生徒に授業をすることもできないし、愛する我が子達の成長した姿を見ることも叶わない。
真っ暗な絶望の中、家に閉じこもり、家族にあたり散らし、ついには、自殺まで考えるように。
そんな俺を支え続け、前を向かせてくれたのは、家族や教え子、友人達の存在だった。
みんなが手を携えて共に歩いてくれたから、俺は、自分の障害ときちんと向き合うことができた。『もう一度中学校の教師に』という夢への挑戦を、俺は決意する。
しかし、それは、長い長い苦闘のはじまりだった・・・。
- 原作
- 新井淑則「光を失って心が見えた 全盲先生のメッセージ」(金の星社)
- 脚本
- 水橋文美江
- 音楽
- 得田真裕
- チーフプロデューサー
- 西憲彦
- プロデューサー
- 大倉寛子
- 尾上貴洋(AXON)
- 協力プロデューサー
- 櫨山裕子
- 演出
- 中島悟
- 制作協力
- AXON
- 製作著作
- 日本テレビ