【24時間テレビ41】震災から7年…ふるさと復興への想いをこめて 羽生結弦・ディズニーが夢のアイスショー
8月25日(土)26日(日)に放送されている「24時間テレビ41」。今年のテーマは「人生を変えてくれた人」。その企画の1つとして、フィギュアスケート五輪連覇を果たした羽生結弦選手のアイスショーを放送しました。
今回の24時間テレビでは、3年前に羽生選手が訪れた、当時東日本大震災によりふるさとからの避難を余儀なくされていた福島県楢葉町(ならはまち)の皆様のもとへ、五輪連覇の報告を込めて“サプライズ”訪問が実現しました。
そして、「このリンクが自分の家の近くになければスケートをやることはなかった」「人生を変えた場所」と語るアイスリンク仙台にて、楢葉町の方々や羽生選手が7年間で出会った被災地の皆さまを招待しアイスショーを開催しました。
羽生選手は「やっぱりスケートやっててよかったというのが率直な気持ちです。僕は今、金メダルを2個獲ることができましたけれども、やっぱりこれからも、被災地への想い・背景、そういったものも胸にしまいながら滑っていけたらいいなと思います。本当にありがとうございました」と語りました。
羽生選手 被災地への想い
羽生選手は7年前(当時16歳)、ふるさと・宮城県仙台市で東日本大震災にあいました。羽生選手は「不安でした」と当時を振り返ります。しかし慣れ親しんだスケートリンクも閉鎖されても、将来を期待される中で別の地域で練習することができました。そんな環境で羽生選手は「被災地にまだいる人達に対して本当に申し訳ないなと思いました」「自分だけが逃れていて、本当にいいのかなというような感じでした」と感じていたそうです。
その後練習を重ねソチ五輪で金メダルを獲得。翌年2015年には、福島県いわき市の仮設住宅で裁縫教室に参加していた福島県楢葉町の皆様と出会います。今回、羽生選手はその皆様を再び訪問。「まだ心のつっかかっているところはちょっとずつあって、自分の中でも(被災地の外で練習ができたことで)逃げちゃったかなとなんとなく思っている自分がいて」と語る羽生選手に対し、訪問先の一人・高原さんは「練習に励んだから今があって、今が私たちを元気付けてくれるわけだから」「そういう意味で自分を責めないでほしい」と激励。その後、今回行われたアイスショーへの招待も実現しました。
子供たちと、ディズニー・オン・アイスの仲間たちも登場!
一方羽生選手のふるさとでは、被災を乗り越えたアイスリンク仙台にて、羽生選手に憧れる未来のメダリスト候補たちが練習。彼らも今回のアイスショーに参加しました。アイスショーは彼らの「ディズニー名曲メドレー」からスタート。ディズニー・オン・アイスからミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィーもサプライズ登場しました。
続いてのショーは羽生選手。曲は「ノッテ・ステラータ」。7年前の3月11日、近くの学校に避難した羽生選手は「僕らは真っ暗な状態で全然立ち直れなかったにも関わらず、星がすごく輝いていたから、希望の光じゃないですけれど、そういったことは感じていましたね」と振り返りますが、この「ノッテ・ステラータ」はイタリア語で「満天の星」。停電の中見上げた希望の光を思い出す、特別な曲です。歌詞のテーマは「愛」。ふるさとを愛する想いを重ねて滑りました。アイスリンク仙台の先輩・荒川静香の代名詞イナバウアーも披露。羽生選手の得意技・ハイドロブレーディング、そしてトリプルアクセルを披露しました。