December 15,1999

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今日もディープなCGの話。

格闘ゲーム(バーチャファイターとか鉄拳とか)で、リアルな人間のアクションを再現するために使われているモーションキャプチャーというシステムがありますが、「海のオーロラ」でもこのモーションキャプチャーを利用してます。

モーションキャプチャー・・・文字どおり「動きを採取すること」ですが、人間にセンサーを取り付けてその座標を取得し、CGキャラクターを人間と同じように動かす技術です。今回使ってるのは、赤外線に反射するマーカーを人間にくっつけて、赤外線カメラでその動きを撮影する光学式。これ以外にも磁気式や機械式などがあります。

ぼくたちがモーションキャプチャーを使い始めたのは割と古くて、1993年には磁気式のシステムを使ってチャゲ&飛鳥の特番用映像を作ったり、1994年にはそれまで医療用に使われていた光学式モーションキャプチャーを使ってCG番組を作ったりしました。今度の「海のオーロラ」で使う光学式システムは、VICON(バイコン)。マイケルジャクソンの骸骨が踊るミュージックビデオや、映画「タイタニック」の船上の人々を作るのに使われたシステムです。

このシステムが設置されてるのが日本テレビのVスタジオ。ここは、コンピューターとの接続をメインに考えられたブルーバックのスタジオで、CGでセットをつくってしまうバーチャルセット(「所さんの目がテン!」「ニュースプラス1」のお天気コーナーで使われている)などのシステムも設備されています。

こういう最新技術を使うと、あっという間にキャラクターアニメーションができそうだけど、実際にはいろいろと制約があるのでそう簡単じゃありません。
「海のオーロラ」では、モーションキャプチャーを参考に、キャラクターの動きは全部1コマ1コマ、スタッフが手でつけています。
早く全自動でできるようにならないかなあ・・・。

インターネット係長
kakaricho@ntv.co.jp

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