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DRAMATIC BASEBALL

イチローを、見ないのか ~MLB、今年は日本で開幕! イチロー7年ぶり日本凱旋!!~

2019.01.31 公開

イチローがやってくる。

今回は、やってくる、の一言で済ませてはいけない。メジャー19年目の開幕、キャリアを重ねて現在、45歳。MLB開幕戦に合わせての凱旋帰国は7年ぶり2度目になる。

もし、次回の日本開幕が同じ周期で実現するとして、そのチームにイチローが在籍している偶然が重なったとしても、その時、年齢はおなじみの背番号を超えて52歳を迎えていることになる。

2012年、前回の日本開幕戦では…
MLBの開幕戦が前回、日本で行われたのは2012年。今回と同じ、マリナーズとアスレチックスの対戦だった。3月28日、東京ドーム。メジャー12年目の開幕は、3番ライトで迎えた。最初の打席。投手に向かってバットを立てるおなじみのポーズをとった瞬間、客席の観客は一斉にカメラのシャッターを押した。数え切れないフラッシュは一瞬、東京ドームをプラネタリウムに変えた。

その注目の中で、背番号51は躍動した。なんと、4安打。常に見るものの予想を超えてきたのがイチローという選手。7年前の開幕戦、「イチロー、ここにあり」は自らのバットと技術で証明した。

メジャーのユニホーム姿での、初めての日本での公式戦。それは希代のヒットメーカーにとっても特別だった。当時のパンフレットに掲載されたインタビューには、こう答えている。「一生に1回あるかのイベント」「もう、ないかなあと思っていた」。輝かしいキャリアの中でも、日本のファンの前でのプレーはそれほどの重みに位置づけられていた。

だからこそ、だろう。もう一度巡ってきた日本でプレーするチャンスを前に、イチローはこう言った。「まったく想定していなかったので、大きなギフトですよね、ボクにとっては」。前回凱旋から7年の歳月の間、ヤンキースへの移籍を経験し、マーリンズを経て、再びシアトルに戻って実現する日本へのHome Coming Again。奇跡に奇跡が重なった今、野球ファンだけでなく、日本にいるすべての「歴史の目撃者候補」に問いたい。

「イチローを、見ないのか」、と。

GMも開幕戦でのプレーを明言
日本人初の野手メジャーリーガーは、海を渡って19年目の今年1月下旬、マリナーズとマイナー契約を交わした。

本人は「そんなに簡単なことじゃない」と言うが、周囲は当然、日本でのプレーを期待する。球団のディポトGMも開幕戦でのロースター入りを名言しており、ケガなど不測の事態さえなければ51番は確実に、東京ドームに現れるだろう。となればきっと、左打者のバッターボックスで、野球ファンなら誰もが真似できる一連のルーティンでバットを立てる。東京ドームに、今度はきっと、スマホのライトで天の川を作り出す。

そして、不滅の記録といわれる04年のシーズン262安打などあまたの「数字」に驚嘆してきた我々を、今度は「イチローという選手の生き様」で驚愕させるに違いない。

なぜ、現役を続けるのか。なぜ、殿堂入り確実といわれるほどの実績を積み重ねてなお打席に向かうのか。

今回の凱旋を終えると、脚光を浴びるのはきっと「45」という数字。45歳が見せるはずの奇跡は、本人以上に、目撃者にとって最高の「ギフト」になる。

菊池雄星投手もマリナーズに入団

今回のMLB開幕シリーズは、ほかにも見どころが盛りだくさん。

チーム再構築に取り組んでいるマリナーズでは、西武から獲得した「新戦力」菊池雄星投手にも注目。キャンプでの活躍次第では、この開幕シリーズで凱旋登板する可能性も高い。

また、プレシーズンゲームではマリナーズ対巨人、アスレチックス対日本ハムも実現。巨人に加入した元マリナーズ岩隈vsイチロー、清宮vsメジャーリーガーがドームを沸かせるかもしれない。

7年ぶりのMLB開幕。イチロー、キャリア2度目の日本凱旋。ふだん野球に興味がない人も、最近すっかり野球を見なくなったなあ、という人も、メジャーリーグなんて見たことない、という人も、今回ばかりは一度深く息をして、自分自身に問いかけてみてほしい。

イチローを、見ないのか、と。
 

※日本テレビでは、MLB開幕シリーズ全試合を地上波(一部地域をのぞく)、BSなどで放送いたします。お楽しみに。

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