古の海を取り戻す、男たちの挑戦。
真冬のDASH海岸。その日の気温4℃と、寒風が吹きぬけ、身も震える寒さ。
初めて迎えた厳寒期の海岸の水はきれいだが、その水温は11℃。

そんな冬の海岸で、炭に火を焚き、暖をとるのは、城島と達也のアラフォー2人組。
達也「どうですか、そろそろこれ」
寒さに強張る身体に古の知恵を。
炭で熱した石を、バケツに入れた海水に浸し冷やす。
十分に粗熱をとったら、湿ったタオルの袋に入れて、カイロにする。
これは、温石(おんじゃく)といって、平安時代から明治初期までの庶民が愛用したカイロ。
湿ったタオルからは、石の熱で蒸気が発生し、ポカポカと暖かく、十分冷まして使っても長時間の保温効果。
その効果に、2人の身も心もぽっかぽかに。

心身ともに暖まった城島、達也は早速この日の作業を開始。
海の様子を調べてみることに。
しかし、厳寒期を迎えた干潟周辺には生物の影はなく。
昨年8月に干潟に棲みつき、11月まで栄養を蓄えて大きくなったコトヒキは、冬を迎え、水温の変化の差が大きな干潟周辺は厳しい環境となる。
そこで変化の少ない沖合へ移動しているという。