アカウキクサの広がりと共に、それぞれ2品種とも、この夏1番の伸びを見せた。
数週間後には一気に増え、池一面を覆う程に。
遮光効果と共に除草の役目も果たしていた。
アカウキクサの効果で地温が低下し、秋の収穫に向けて、
達也「茎育てよう」
つまり、食用は茎が肥大すれば食べ時を迎え、野生種は地下茎に養分が下る枯れ時が最終ラインとなる。

次第に肌寒くなってきた9月初旬。
湿度の上昇とは逆に気温は低下していた。
長い秋雨で田んぼに、湿度が原因で発生するカビの一種であるイモチ病が出始めた頃、生長の遅れ始めた野生種にいびつな斑点が広がっていた。
太一「マコモもなるんだ、イモチに」
このまま葉が傷めば、光合成にも影響し、生長にも遅れが出てしまう。
少しでも広がらない様に目立った葉を除去することに。

一方、食用マコモには根元にある変化が。
それは、茎の根元がぷっくりと膨れていた。
食用の肥大も黒穂菌の作用ともいわれ、マコモ池に感染している可能性は出てきた。