つぎは“NMR"という装置で分析
これは装置に含まれる『永久磁石』などによって、このおもちゃに含まれている成分の分子構造を分析するもので、病院のMRIと同様のシステムをもつ。
クロロホルムでオモチャの一部を溶かして測定。
すると、オモチャを構成していた2つの成分のうち青い物質が判明。
職員「これはゴム成分ですね。しかも風船より柔らかいものです」

最後に電子顕微鏡を使っての分析。
この電子顕微鏡は、樹脂や繊維の分析に用いられ、物質を原子レベルの3万倍という高倍率で見ることが出来る。と、
城島「僕の髪の毛も見れます?」
自分の髪の毛を抜いて電子顕微鏡にかける城島だったが
職員「ずいぶん劣化してますね…」
他にも花粉や蝶の羽根まで詳細に確認できるこの顕微鏡で、本題のオモチャを分析。
すると、白い粒状のものがゴムに突き刺さった様な状態で、はっきりと見えた。
その成分はナトリウムと判明。
そして、このオモチャの性質から考えるとその正体は…
職員「おそらく吸水性のポリマーですね」
“吸水性ポリマー"とは、ペット用のトイレや保冷剤にも使用され、水分を吸収して拡大する性質を持つ樹脂素材のこと。
その高い吸水力は、自重の数十倍から数百倍まで拡大するといわれるもの。

このクラレでの分析結果により、ふくらむオモチャは、『風船より柔らかいゴム』と『吸水ポリマー』で作られていることが判明。
その仕組みは、吸水ポリマーが水を吸収して、ゴムと共に膨張していくというもの。
そうと判れば、この理屈で家を作るべく、さっそく、“柔らかいゴム"と“吸水ポリマー"の調達に向かう!