だがこれも、経験済み。
DASH村に古民家を移築したときも、人力で大黒柱を立てた。
まだ若かったTOKIOと、指導をしてくれた大工9人掛かり。
12年経ち、場所が無人島に変わったがやり方は同じ。
ただし、あの時は土台の石に柱を載せただけ。
今回は柱を立てながら位置を調整し、ホゾを穴に入れなければならず、難しい作業となる。
そして、ロープで引き起こす担当は太一とディレクター。
後ろから柱を押すのは、平均身長185cmの長瀬とスタッフたち。
柱の誘導は、城島と達也が担当することに。

総勢14名で行う大仕事。
土台のホゾ穴の位置を確認しながら、約5mの柱を徐々に起こしていく。
しかし、左右のタイミングがなかなか合わない。
城島「同時にホゾ穴に入れた方がいい」
斜めの状態で下手に動かすと、柱の根元が滑ってしまう。
一度倒して微調整しながら再度、慎重に起こす。
そして、何とか左右ともにホゾがハマり、垂直に立ち上がった。
一旦、その状態で釘を打って仮止めする。
垂直にしなければ重さで傾き、倒れてしまう可能性もある。

こうして、ついに舟屋の入り口の形が姿を現した。
城島「いい面構えだわ」
伊根の歴史ある材木が、DASH島で新たな歴史を刻んでいく。
しかし、そのほんの数日後のこと…
その日、DASH島の天候はいつになく荒れていた。
そして、舟屋周りの潮の満ち引きを観察するカメラに映っていたのは、容赦ない強風と雨にさらされた柱が、人知れず倒壊する姿だった!
一体どうする!?