そして、ピーマン農家の原さんが18歳のとき以来、ずっと考え続けてきたこと。
原さん「ピーマンって苦くて匂いがキツく、子ども達が一番嫌いな野菜」
そこで原さんは、ピーマン嫌いな子供でも食べられるようにと、試行錯誤を繰り返し、ついに苦くないピーマン作りに成功した!
その証拠に、子どもの頃ピーマンが食べられなかった長瀬が、
長瀬「(一口かじって)甘い!苦味が全くない!」
生のピーマンをそのままかじったのに、苦くないどころか甘い。
さらに、実の中にピーマンの内側から溢れ出た水分が溜まるほどのみずみずしさ。

どうして、こんな甘いピーマンが出来るのか?
原さん「ピーマンっていうのは木が健康であれば苦みが少ない」
健康な木とは、光合成が盛んに行われる木のこと。
そもそも、ピーマンの苦味の元は、実に含まれる硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)という物質。
これは光合成が行われることで、タンパク質に分解され苦味がなくなり、苦手な人でも食べられるピーマンになる。
では、その健康状態はどこで見分けるのか?
原さん曰く、ピーマンが出す様々なシグナルがあるという。
原さん「葉脈と葉脈の間がプクプクしてるのが健康」

肥料も十分で健康な葉は、厚みがあり盛り上がっている。
一方、肥料が足りず、空腹のピーマンはのぺっとした薄い葉になり、光合成の量も少なくなるので、苦いピーマンになる。
さらに、別の部分でも健康チェック。
通常、ピーマンの花びらは5枚、するとヘタの形は五角形になる。
これでも十分に美味しいピーマンだが、より健康に育ったピーマンの花びらは6枚になる。
なので、ヘタの形も六角形になり、栄養状態が良いため、より美味しいと言われている。