つまり、コマからヒモがほどける瞬間を逆再生すれば、投げられたヒモがコマに絡み付くように見えるということ。
これを応用し、まずはにゃんにゃん丸の体に縄を巻いて、捕まってしまった後の状態を再現。
ここから、縄を引っ張ってほどけていくのを撮影する。

目指すは、投げた縄でにゃんにゃん丸を捕らえたように見せること。
しかし、逆再生映像をチェックした監督は、
長瀬「なんか(不自然で)違うな…」
それは悪役忍者が縄を繰り出すとき、腕を広げすぎているため、もたついているように見えるのが原因だった。
そこで長瀬は、手を素早く小刻みに動かして縄を引くようアドバイス。
動きがカメラのケーブル捌きに似ているので、番組のカメラアシスタントにも演技指導を乞い、テイク2。
そして、その出来栄えは…見事に躍動感ある動きを表現できた!

続いて、シーン3。
茂太郎が腕をニョキニョキ伸ばして、パンチをお見舞いする。
それを可能にするために使うのは、長さ4mの巨大ゴム風船。
7か月前、千葉県銚子市にある手作り風船工場にて、バルーンアートの亀次郎を作ったときに、取っておいたもの。