そこで、地元の須崎消防団の方々に協力して頂き、実際の消防車のホースを見せてもらうと、その差は一目瞭然。
試作水鉄砲の穴が直径0.2cmに対し、消防ホースは2.2cm。
では、本物はどのぐらい飛ぶのか、特別に見せて頂くことに。
消防車は巨大なポンプで水を吸い上げ、一気に吐き出す仕組み。
絶妙に開いた穴の大きさから飛ばすことで、最大飛距離を生む。
きれいな放物線を描いて放水された距離は約28m。
松岡「この距離は人力じゃ難しくないか…」

珍しく弱気な松岡だが、大人たちの大自由研究、テーマは「やってみなけりゃわからない!」
とにかく、消防ホースと同じ2.2cmの穴を開けた水鉄砲で再挑戦。
先ほどの飛距離は6m、穴を広げてどこまで変わるのか?
と、予想をはるかに超え、勢いよく放水される水!
消防車の勢いにはまだ敵わないが、距離は大健闘、まさかの18m。
松岡「俺たち二人で結構いったぞ!」
俄然、やる気が出た二人は、さっそく工場に戻って改良することに。

しかし、帰ってくるなり一つの疑問が。
松岡「竹の節を取らないと水が通らないよね?」
竹の中は空洞だが、複数の節で仕切られているため、この節をすべて取り除かなければ、長い一つの空洞にはならない。
さらに、もうひとつの問題は、先にいくほどひどくなる竹の曲がり。
そして、長ければそれだけ強い圧力が必要になってくる。
つまり、問題は長すぎること、曲がっていること、節があることの三つ。
まずは、竹を消防団の方々の助言を元に決めた長さ10mにカット。