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まずは果樹の移植。根を傷つけぬように根元から2m程離れた場所から掘り始める。掘り起こした後、根の部分を天然黄麻100%の布で土ごと包む。天然黄麻は移植後すぐに風化して果樹の肥料にもなる。それをしっかり縄で固定すれば移植準備が完了。 | ||||||
移植完了後の果樹園に牧草の種を撒く。イタリアンライグラス・オーチャードグラス・チモシーのいずれもイネ科の3種類の牧草。ビタミン、食物繊維、炭水化物を豊富に含み、今までのエサであった干草には無い養分も十分に補給できる。種まきから一ヶ月後、牧草は順調に発芽した。 | |||||||||
そして最後に柵をつくる。丸太をカケヤで地面に打ち込み、竹を横にして丸太に固定し、最後に大きな扉を取り付ける。こうして八木橋一家のための牧草地が完成した。 八木橋は6歳。人間で言えば約60歳に相当するが、牧草地ではそうは思えないほど無邪気な姿で駆け回っていた。 |
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