5月19日

DASH村の夜は、闇につつまれています。
真っ暗で、満月の日以外は、足元も見えません。

夜も深いとき、アイガモの溜め池に行くと、アイガモたちは、暖かくなってきたからか、土手で眠っています。小屋の中には、わらを敷いてあるので、こっちで眠ればいいのに、と、小屋の中に誘うのですが、すぐに外に出て行ってしまいます。やはり、外のほうが、気持ちがいいのでしょうか。もう初夏です。

八木橋とマサヨは、ちゃんと小屋の中で眠っています。座って首を傾げて寝ています。
マサヨは、日ごとにおなかが大きくなってきています。この中に子供がいると思うと不思議なもの。いつ生まれるのか、無事に生まれるのか、と気になっていますが、この思いは八木橋も同じで、最近は、心配しているのか、暴れることもなく、じっとしていることが多くなりました。

そういえば、八木橋がDASH村にやってきたころ、私は八木橋が寝ているのを見たことがない、と、どこかで書いたことがありました。あのころ、八木橋は臆病で、人の気配を感じると、すぐに目を覚ましていたため、眠ったところを見たことがなかったのです。
それが今では、昼でも夜でも、たたいても起きません。成長したものです。

役場に戻ってくると、北登がいます。小屋の奥のほうで、身体を丸めて寝ています。私の気配を感じると、目を覚まして、ちらっと見るのですが、また寝ます。


それぞれに落ち着いた時間を過ごすDASH村の動物たち。
家に戻って囲炉裏端で炭を見つめていると、鳴いていたカエルが静かになり、障子がうっすらと白く染まり、DASH村は朝を迎えます。


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