6月2日

今週は、空が劇場になりました。
ある日の夕方、雨が上がった麦畑の上の空を見ると、うっすらとですが、虹が。
山の稜線のすぐ上から高い空に、縦に太筆でさっとはらったように懸かりました。

次の日は雷が鳴りました。雷鳴がとどろくと、今度は虹の懸かった空と反対の田んぼの奥の空に、紫色の閃光がきらめきました。
ほんの一瞬だけ空に走った閃光は、普段目にするものと、あまりにかけ離れたものだったので、サッカーを見に、宇宙からお客様がいらしたのかと思えるほどでした。この雷には、マサヨのおなかの中にいる子ヤギさんも、きっと、びっくりしていたに違いありません。マサヨも、こわかったのか、丸くなって小屋の隅ですわっていました。

空は、一日たりとも同じであることがありません。
空の色も、太陽の輝きも、雲の流れも、そして、夜の月も、千変万化で、人の心もこれらによって左右されてしまいます。



私はあるものをたのしみにしています。
それは、空一面を鮮やかな赤紫に染める夕焼け。
DASH村では、かつて、空どころか家の屋根や人の顔までもが赤く染まった日がありました。
あの日は、ちょうど、この暑い夏になる前の季節でした。
奇跡的な夕焼け空。毎日、待っています。

2001.7.6撮影(2001年7月15日の日記より)


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