12月8日


米づくりのこれまでを振り返ることは、一年を振り返ることと重なります。
眠っていた水田に息を吹き込んだ春先。
種もみを蒔いた、新緑のころ。
蒔かれた種は、太陽や水、土の恵みを受け、順調に、日に日に丈を伸ばしていきました。そういえばあのころヒナだったアイガモも、もうすっかり大人で、小さくてみんなのあとをくっついて回っていた「くろすけ」も両手で抱えきれないくらいに成長しました。はやいものです。
そして、夏。時には、挫折もありました。いもち病やイナゴの発生。せっかくここまできたのに、収穫まで辿り着けないのかと不安になることもありました。それでも、自然の力は、信じ、見守ることを投げ出さなければ、強く育っていきます。
二年目のお米は、周りを囲むDASH村の木立の彩りにあわせるように、黄緑から、深緑へ、深緑から黄金色へと装いを変えました。そしてついに、実りのとき。たわわに実った黄金色の稲をさくさくと刈り、精米してかまどで炊いて、おいしくいただきました。




この過程は、長かったようにも短かったようにも思えますが、振り返りだすときりがないほどに、いろいろなことが甦ってきます。
今、再び、水田はしばしの眠りの時期。
また、新たなる年に向けて、じっくりと休んでいただきたいものです。


さて、今週のDASH村は、また一段と冷え込みました。
つかさとつばさも冬の毛になり、もこもこしてきています。北登は、池に張った氷にふれたり、ヤギ小屋をのぞいたり、常にうろうろとしています。そしてアイガモも、春に向けてじっくり養分を蓄えている最中の果樹園で、食べ物を探したり、仲間と語り合ったりしています。



雪が降るのでは、降るのでは、と、気になるこのごろ。
年の暮れまでもうすぐ。日々、大切に暮らしたいものです。







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