3月2日

南の方では早咲きの桜が満開になったという知らせを耳にしましたが、DASH村の桜はまだまだ。
この地の象徴として黙って立ち続ける老いた桜の木は、その芽にじっくりと養分を蓄えながら、じっと春を待っています。



去年に比べて、春が遠く感じられる今年。
今週は晴れの日と曇りの日の繰り返しで、雪がぱらぱらと降って少し積もる日もありました。
そして、動物たちも、まだ寒いせいか、もしくは外に出てもおいしいものがないとわかっているせいか小屋にこもりがち。
春はどこかにないかと、山の中や小川のまわり、畑の脇などを見て回っているのですが、なかなか見つかりません。



そんな中、春は、案外、近いところにありました。
アヒル村長のいる石の下に顔を出したふきのとう。
ちょうど、石からあふれた水が滴り落ちるあたりの陰になったところに、五つのふきのとうが、固まって出ていて、その中のひとつは、もう頭が開いていました。



毎年、土の中から湧き出るように出てきて春を真っ先に告げてくれるふきのとう。
ほんの少し、春の匂いが漂っていました。



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