季節の変化を見ながら暮らしていると、よく思うことがある。それは、自分はどの季節、何月が一番好きだろうかということ。こんな質問を小学生の時にされたけれど、その時はみんなと同じように「お年玉がある一月」と即答したのを覚えている。今になるとさすがにそうは思わないし、むしろ逆になってきている。二番目に好きだった運動会と誕生日のある十月も、中学で中間テストと重なり、一番好きとは言えなくなった。では、今改めて、自分に何月が好きかと聞いてみても、答えはそう簡単に浮かんでこない。寒い時は暑い季節がいいと思ったり、暑い時は寒い季節をいいと思ったりで、結局は何月が好きなのか自分でも分からない。しかし、昔から苦手とする月ははっきりしている。 |
僕は今週から始まる六月が、嫌いまでいかないものの、どうも苦手だ。これは条件反射のようなもので、六月→雨→カエルという図式が僕の頭の中で完成してしまっているからだ。 |
どうしても憂鬱になってしまう六月。カエルのいそうな場所を避けるように、六月も避けて通りたいところだけれど、そうはいかない。畑の作物も、苗代の苗も、今著しく生長している。 |