葉が落ちて茶色になった里山に、時々薄らと雪が積もる。
そんな薄めの雪化粧をしている里山もまた魅力的。
 寂しくなった茶色の里山も雪の白色で一気に鮮やかになる。そして溢れんばかりの太陽の光でキラキラと輝く。

 こういう景色を見ると、四季のある日本に生まれて本当に良かったなと思う。
 そして、寒いはずの白い雪は、私の心も暖かくしてくれる。心も白くなれるからだろうか。本当に雪って不思議だ。氷点下まで下がっているはずの外気の中、当然冷たいけれど、なんだか暖かい。それでいて、楽しい気分になってくる。大人になってもその気持ちは変わらないのかもしれない。




 そして、私には冬の楽しみがもう1つある。
それは、足で霜柱を踏むこと。霜が降りた静かな朝に、豪快に土を踏むと、サクサク、ザクザク、色々な音がする。同じ土でも場所によって色々な音を奏でる。これが癖になる楽しさで、なかなかやめれない。やっぱり冬は寒いけれど、楽しい。

 でも一番楽しんでいるのは北登かもしれない。雪の日だといつもの倍、シッポをふっている。北登も好きな雪、明日はホワイトクリスマスになるといいな。

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