突然の夕立ち。 澄み渡る青空かと思いきや、急に濃灰色の雨雲に空は浸食された。 本当に、夕立ちはいつも突然やってくる。 |
大粒の激しい雨がいきなり降り始めたため、雨よけのない牧草地で草を食んでいたマサヨ一家をヤギ小屋へ避難させた。マサヨ一家も雨に濡れたくないのか、珍しく周りの草に目もくれず、必死に走っている。 ゆっくりと草を食べているイメージが強いだけに、こんなに早く走れることに驚いた。 |
そう思っていた矢先に私の横からチャコがすごいスピードで走り抜けていった。やはり若さには勝てないもの。さらに次々にヤギたちがが私の横を走り去ってゆく。気がつけば先頭だった私が一番最後になっていた。私がマサヨ一家を移動させるどころか、私が移動させられている感じだった。本当に情けない。マサヨにかぎってはもうおばあちゃんだ。次の夕立までには、せめてマサヨには勝ちたい。 |
それはともかく夕立ちというのは、なぜか分からないがわくわくする。普段の雨は早くやめばいいのにと思うのに、夕立ちだけは止んでしまうとなんだか残念。 普通の雨とどう違うのか、自分でもよく分からないけれど、きっと夕立ちは急にやってくるから素敵なのかもしれない。青空から大雨へのギャップが心をくすぐるのだろう。そして、夕立ち後の心地よい涼しさも忘れてはいけない魅力の1つ。 そんな夕立ちが多くなってきた今日この頃、もうそこまで夏も来ているかもしれない。 |