「2009年も お世話になりました」

 昼過ぎから降り始めた粉雪。
母屋の軒下にかかったにんにくや唐辛子・いもがらなどの干物越しにみえる、冬の村を彩るように舞い散る雪。これには格別な美しさがある。

粉雪は、ふんわりしなやかな肌触りで手にとるとすぐ溶けてしまう淡い雪。
一瞬で消えるその姿にはすこし寂しくもあるけれど、手に吸い込まれるように溶ける姿も儚くてまた美しい。本当に粉雪には不思議な魅力がある。
 そんな粉雪は日暮れには深々と降る雪へと変わり、翌朝目が覚める頃には村一面に真っ白な雪のじゅうたんを敷き詰める。




 11月上旬以来に見る、この雪景色。
その後ずっと暖かい日が続き、今年はもう雪が積もることはないのかなと思っていただけに、少しびっくりした。
 雪のじゅうたんは太陽に照らされキラキラと輝き、村全体が別世界にワープしたような感じだった。
 この美しい景色に感動したのは私だけではないようで、ヒツジ姉妹の「テン」と「シロ」も小屋から身を乗り出して、外の景色を眺めていた。

今年もあと4日、いつまでも雪に見とれているわけにはいかない。大掃除、注連縄づくり、餅つきに門松づくり・・まだまだやることがたくさんある。来年までに間に合うかな。

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