「猛暑の夏に 猛ふぶき」

9月に入ってもまだまだ暑い日が続くが、そんな日は先日完成した麦わら帽子を被り、作業を行う。やはり帽子を被るのと被らないのとでは大分違う。強い日差しに当たっているとすぐにバテてしまうが、それが緩和される。試行錯誤を繰り返したシルクハットのような麦わら帽子は、村オリジナルで本当に世界に一つしか無い。今年の猛暑は、この麦わら帽子は大活躍です。

そして、帽子を被る僕の傍らには相変わらずな食欲のヤギ一家。彼らの食欲は留まる事を知らない。特に末っ子のふぶきの食欲は日に日に増すばかり。今が成長期なのだろうか、腹が膨れているのに食べるのを止めようともしない。




日差しが強い日は、昼過ぎにはヤギ一家を小屋に戻すようにしているのだが、ふぶきが一番抵抗して寄り道し、草を食べたがる。朝も朝で、僕が遠くにいても、早く出せと言わんばかりに大声で鳴く。今、一番活発なのがふぶきだと思う。
思えば、ふぶきも産まれてから半年が過ぎ、体も大人とそれほど変わらないほどにまで成長している。リンダのすぐ隣に並んだら、どっちがリンダでどっちがふぶきか見分けがつかないほど。

今の調子で食べ続けたら、さらにぐんぐん大きくなると思う。でも、それだけ食欲が旺盛という事は元気な証拠。そんなふぶきを見習い、元気を出して猛暑を乗り越えよう。汗を拭い麦わら帽子をさらに深く被り直した。

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