「ネギとコンニャク 群馬名産」

最近は、風が強くて寒い日が多く、夜になるとさらに冷え込む。そんな中、肩をすくめながら家に向かっている時は、やっぱり温かい鍋やおでんが食べたくなる。今回はなかなかメインにはならないけれど鍋やおでんには必須な食材を勉強した。
群馬県下仁田。名産・下仁田ねぎは、生だと飲み込めないほどの辛さだけれど、鍋に入れると格段に美味しくなる。葱がこんなに甘いのかとビックリした。品種が違えば味も全く異なる事を舌で実感した。

もう一つが「こんにゃく」。
小さい頃から、食べてはいたけれど、知らないことが多く、驚くばかりだった。実は色々な工程を踏んだ上で僕たちの食卓に並んでいたことを初めて知った。こんにゃくが、こんにゃく芋からで来ていることは知っていたが、それを一度粉にしているとは思わなかった。以前村で作った時のように、芋をすり潰してから今でも作っていると、漠然と考えていた。けれど、今では、製粉するのが主流なのだ。




その製粉方法も驚きだった。乾燥させて荒粉にした後、電動餅つき機みたいな物が何十と並び、いっぺんに搗く様は迫力があった。音も凄かったけれど、光景もものすごいインパクトがあった。何だか、臼と杵がリズムを刻んでいるようだった。あのこんにゃくがこんな工程を経て、食卓に並んでいたとは。臼と杵に搗かれて出来上がった粉は、砂時計の中の砂のようで綺麗だった。この粉が加工工場に運ばれ、またいくつもの工程を踏んでからやっとこんにゃくになる。そこにも職人ならではの、コツやこだわりがある。材料を混ぜるタイミングが5秒ズレても、混ぜる合わせるスピードが違っても味や食感が変わるらしい。

完成したこんにゃくを味噌田楽にしていただいた。味がしっかり染み込んで美味しかった。
荒粉にしている中野さんも時間や手間のかかる天日乾燥にこだわり続けているのは、おいしいものを作る為。やっぱり、美味しいものは作る人たちのこだわりがある。

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