2月中旬 煤集め かまど・登り窯の掃除をし、墨づくりに必要な煤を集める。墨を作るには少なくともd200gの煤が必要。しかし、掃除をした分の煤だけだと足りない。そこで、里山に入って松の古材探しをした。 枯れて倒れた松は長い年月をかけて朽ちていく際、松ヤニの部分だけが残り、それが脂がのっていい煤が採れる松材となる。松ヤニが多い古材を明雄さん指導のもと探した。 |
2月下旬 煤づくり 拾ってきた松を天日干しにして、小割りにして燃やす。昔ながらの障子炊きの要領でかまどで煤を採る。良い煤を採る為には酸素を抑えて少しずつ燃やすのがコツ。 じっくり10時間燃やし続けて、ふわふわの黒い煤が50g採れた。 |
4月上旬 硯・竹筆づくり 墨で文字を書くためには、「硯」と「筆」も必要。 日本の古い硯は、陶器や磁器、瓦など焼き物の硯ということもあり、磁器で硯を作った。墨が擦りやすいように、表面には釉薬を塗らずに仕上げた。 また、竹筆は、村の里山から細い竹を採取し、お湯につけ、竹の先を細かくさき、穂先に仕立てた。その後、叩いて柔らかくし、使いやすくした。 |